前米大統領補佐官を訴追=FBIに虚偽証言―ロシア疑惑
- 国際
- 2017年12月2日
米メディアによると、フリン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)がロシア疑惑に関連して訴追されたことが1日、分かった。
モラー特別検察官が捜査している疑惑での訴追は4人目で、トランプ政権に在籍した当局者としては初めて。駐米ロシア大使との会話に関して連邦捜査局(FBI)に虚偽の証言をしたのが理由という。
フリン氏はホワイトハウスの中枢にいた人物で、モラー検察官の捜査がトランプ大統領周辺にまで迫っていることが鮮明になった。
米メディアによれば、フリン氏は1日、法廷で訴追内容を認めた。
フリン氏は、オバマ前政権がロシアの外交官追放など対ロ制裁を発表した昨年12月、当時のキスリャク駐米ロシア大使と電話で会談。連邦地裁に提出された法廷文書によると、駐米ロシア大使に、米ロ関係を悪化させないよう呼び掛けたとされる事実はないとしたフリン氏の証言が、偽証と判断された。
フリン氏は当初、制裁についてロシア大使と協議した事実を否定したが、その後説明を撤回。今年2月に辞任に追い込まれた。
ロシア疑惑ではこれまでトランプ陣営の選対本部議長だったマナフォート氏ら3人が訴追された。トランプ大統領は、5月に解任したFBIのコミー前長官が在任中、フリン氏への捜査を見合わせるよう働き掛けたとして、司法妨害の疑いも持たれている。
一言コメント
訴追は想定内だろう。
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