硫化水素吸い込み4人搬送の中学校、過去にも理科実験で事故 長野県
30日午前9時25分ごろ、長野県岡谷市の市立岡谷南部中学校で、2年生の男女4人が理科の実験中に体調不良を訴え、救急搬送された。硫化水素を吸い込んだとみられる。1人がせき込み、ほかの3人はのどの違和感を訴えたが、いずれも入院治療は必要ないという。
市教育委員会によると、授業では硫化鉄に塩酸を加えて硫化水素を発生させる実験をしていた。本来は20ミリリットルの塩酸が入った容器に少量の硫化鉄を加える手順だったが、生徒が誤って容器外にあった所定より多い硫化鉄に直接塩酸をかけ、想定以上の硫化水素が発生したという。
授業には生徒22人が出席し、男性教諭1人が指導。実験前に映像を見せて手順を確認し、理科室の窓はすべて開けていた。記者会見した守屋守校長は「教諭1人で目が行き届くつもりだった。生徒にはまったく責任はなく、指導の徹底ができていなかった」と陳謝した。
同校では2017年にも硫化鉄を生成する実験で生徒が救急搬送され、12人が入院治療を受けた。器具を変えて実験中に発生する硫化水素を薄める対策などを取っていた。(高木文子)
朝日新聞社より転用

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