橋本環奈「また新たに進化した千尋を見せられるんじゃないかな」 川栄李奈は〝スナック環奈〟に感謝
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- 2024年3月1日
3月から8月にかけて日本と英国で上演する舞台「千と千尋の神隠し」の製作発表が29日、東京都内で行われ、主人公の千尋を4人で演じる橋本環奈(25)、上白石萌音(26)、川栄李奈(29)、福地桃子(26)をはじめ、夏木マリ(71)ら主要キャストが顔をそろえて意気込みを語った。
初の海外上演となるロンドン公演は、ウエストエンド最大規模の劇場ロンドン・コロシアムで4月30日から8月24日まで上演する。3度目の再演となる日本公演は3月11日の東京・帝国劇場からスタート。愛知・御園座(4月7~20日)のほか、6月20日まで福岡・大阪・札幌を巡る。
2022年の初演で初舞台・初主演と衝撃の帝劇デビューを飾った橋本は「私にとってかけがえのない作品。今年25歳になるけれども、稽古でより10歳の千尋の気持ちが分かったり寄り添えたりする。自分でも驚いている。また新たに進化した千尋を見せられるんじゃないかな」とあいさつ。上白石も「千尋はずっと心の中にいる。街で10歳ぐらいの子を見ると目で追ってしまう。いまだに研究している自分がいる」と明かした。
初の千尋役に挑む川栄は「初演で萌音ちゃんの千尋を見て『本物の千尋がいる!』と思って鳥肌が立った」と回想。上白石とは21年度後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で共にヒロインを演じ「朝ドラの途中で萌音ちゃんがゲッソリやせてて。オーディションから稽古まできて、自分にできるのかすごく不安が大きい」と本音も漏らした。
川栄は「環奈ちゃんと初めて稽古場で会った時に年上かなと思うぐらい悩みも聞いてくれるし『大丈夫だよ!』『できるよ!』と本当に明るくて助けられている。本当に先輩と思った」と感謝。橋本は「〝スナック環奈〟みたいな?」と笑わせながら、会場でも川栄と福地に「大丈夫だよ!」を連発して盛り上げた。
◇ロンドンで異例の売れ行き
会見ではロンドン公演のチケット売り上げが想定を超える反響を呼んでいることや、世界各国から上演オファーが来ていることも明らかになった。
東宝の松岡宏泰社長は「商業性だけでなく芸術性も高く評価された奇跡のような作品。ここまでチケットが売れるのは正直、想像していませんでしたので当初の予定よりも延長した」と異例の海外長期公演となった理由を説明。「ジブリのブランド、作品の威力は海外でも本当に通用するんだなと驚いている。他の国の製作の方からも多数声をかけていただいているので、これからの展開を考えている」と話した。
公演PRにはSNSを活用し、主に18歳から35歳の若い層がチケットを購入。東宝と共同製作を担う「PWプロダクションズ」のイアン・ギリー最高経営責任者も「ロンドンで今まで記録にないほどのセールスになっている」と明かした。
橋本も上白石も初のロンドン上演について「まだ想像できない」と口をそろえたが、橋本は「ヨーロッパの方も幼いころからジブリをたくさん見ているので、言葉が通じなくても見ているだけで楽しいと思う。心配はしていない。どうなるのか楽しみで本当に光栄なことだと思っている」と自信もみせた。
上白石も「ロンドン用に違う表現をすることはまったくない。言葉が違っても空気感とかそのまま届ける。日本人として、日本人の心を持ってまっすぐ向き合いたい」と意気込んだ。
翻案・演出を担当するジョン・ケアード氏は「レ・ミゼラブル」から約40年間の間に日本で手がけた12作品のことにも触れながら「今までは世界から日本へという方向性だったが今回は逆になってすごくうれしい。最適な作品だと思う」と強調した。
中日スポーツより転用
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