米、LNG輸出認可を一時停止 自由貿易協定の非締結国に
- 国際
- 2024年1月27日
バイデン米政権は26日、自由貿易協定(FTA)を結んでいない国への液化天然ガス(LNG)の輸出認可を一時停止すると発表した。米国はウクライナ危機を背景にLNG輸出を急速に増やしており、気候変動や米経済に与える影響を精査する必要があると判断した。許可済みの事業に影響はなく、欧州や日本にも従来通り輸出を続ける。
米国では、FTA非締結国向けのLNG輸出にはエネルギー省の許可が必要。環境面に加え、消費者や製造業に与える経済的影響などを分析して許可を判断するが、現行の審査基準は約5年前に作られたもので実態にそぐわなくなっている可能性があった。
米国は2022年、ウクライナ危機でロシアからガス供給を止められた欧州に対するLNG輸出を急拡大。豪州などを抜き、世界1位のLNG輸出大国となっている。バイデン政権はこうした状況変化を踏まえた新たな審査基準を検討する考えで、策定までの間、新規の許可を原則として見送ることにした。
バイデン大統領は声明で「LNG輸出の環境などへの影響を厳しく検討する。認可を一時停止することで、目の前に迫る気候変動危機をありのままに見ることができる」と強調。11月の大統領選に向け、改めて気候変動対策に熱心な姿勢をアピールしたい考えだ。【ワシントン大久保渉】
毎日新聞より転用

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