クマ型「キットカット」がバカ売れ 昨年約2週間で完売 今年は2倍以上生産も売れ切れ寸前 高単価で売れる理由とは?
- 政治・経済
- 2024年1月24日
「キットカット ハートフルベアー」という商品名のクマ型「キットカット」が飛ぶように売れている。
同商品は、バレンタイン向けに開発された数量・期間限定商品。展開初年度となる2023年は発売開始から約2週間で完売した。
昨年の好調を受け、今年は昨年の2倍以上の数量を生産。1月15日に発売開始し、現在、売れ切れ寸前となっている。
1月23日取材に応じたネスレ日本の村田香織氏は「配荷とボリュームをかなり増やしたが、販売好調によりバレンタインデーまでもたないかもしれない」と語る。
同商品は高単価商品に位置づけられる。税込希望小売価格は、6個入り(袋)が540円、7個入り(ハート缶)が1512円、12個入り(袋)が1080円。
高単価で売れる理由については、新奇性と「キットカット」ブランドで培われた安心感を挙げる。
「クマ型のようなチョコレートは他のブランドからも売られているが、『キットカット』の商品ということで“おいしさは間違いない”というコメントをいただいている」という。
ターゲット層は20代・30代女性。「キットカット」全般と比べて若めに設定されている。
開発にあたっては「バレンタインはチョコレートの最盛期にあたるが、『キットカット』としてはあまりそこに取り組めていなかった。『キットカット』の定番商品では特別感を打ち出しにくく、20代・30代の若い女性に“かわいい”と思ってもらって楽しめる商品でバレンタイン市場を盛り上げたいと考えた」と振り返る。
中身にもこだわり「キットカット」定番品と比べて「チョコレート感が若干異なる仕様となっている」。
昨年はターゲット層によるSNSの口コミがヒットの起爆剤となった。
昨年のヒットは、販路をターゲット層の利用機会が多いコンビニと雑貨店などバラエティショップに絞り込んだことも奏功した。
今年も昨年と同様に販路を絞り込みつつ配荷を拡大。コンビニでは採用チェーンが増加した。
今年のバレンタイン商戦については、人流回復が追い風になるとみている。「人流がかなり増え、チョコレートを持ち寄って楽しもうという気運が高まっている。特に若い女性はこの傾向が強い」との見方を示す。
食品新聞より転用
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