北朝鮮の在外公館、相次ぐ閉鎖の動き 制裁下で運営資金確保できず?
- 国際
- 2023年11月9日
北朝鮮がアフリカやアジアなどで在外公館を閉鎖する動きが相次いでいる。北朝鮮の在外公館は密輸などに関与し、外貨獲得の拠点と指摘されている。韓国政府は経済制裁の強化を背景に、運営資金の確保が難しくなっているとみている。
これまでに閉鎖の動きが明らかになったのは、アフリカのウガンダやアンゴラ、香港、スペインの在外公館。韓国外交省によると、北朝鮮は今年5月時点で53カ所の在外公館を設置していたが、韓国メディアは今後、「40カ所程度になる」との見方を報じた。
北朝鮮外務省は今月3日、「変化した国際環境と国家の外交政策に従い、撤収や新設の事業を進めている」とする報道官談話を発表し、在外公館を閉鎖している事実を認めた。同省は「外交職員の効率的な再配置」「このような措置を度々講じている」とも主張している。
北朝鮮の元駐英公使で、後に脱北した韓国の太永浩(テヨンホ)・国会議員は「大規模な撤退は1990年代の(多数の餓死者を出した)『苦難の行軍』以降初めてのことだ」と指摘する。
朝日新聞社より転用

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