焼き肉店で大麻使用の警察官2人を懲戒免職 黙認の巡査は戒告処分 兵庫県警
兵庫県警の独身寮で大麻を所持したとして、明石署地域3課巡査の堀本敦史被告(21)が大麻取締法違反容疑で逮捕、起訴された事件で、県警は14日、堀本被告と、焼き肉店で一緒に大麻を吸った疑いのある神戸西署の男性巡査(20)の2人を懲戒免職処分とした。
その場にいたとされる尼崎東署の男性巡査(22)に対しては、違法行為を黙認したとして戒告処分とし、この巡査は依願退職した。
県警によると、免職処分を受けた2人は昨年12月9日、大阪市内の焼き肉店で液体大麻を吸った疑いがある。尼崎東署の巡査と元警察官の男性も同席し、この4人は2021年10月に県警に入った同期という。
県警の調べに、堀本被告は「21年の夏ごろから興味本位で吸い始めた。交流サイト(SNS)で知り合った売人から購入し、非番などで暇なときに自宅などで150回ぐらい吸った」などと説明した。
神戸西署の巡査は「堀本被告に勧められて一緒に5~10回くらい吸った」と話し、自宅からは微量の乾燥大麻が付いた吸引用のパイプが見つかったという。
県警は6月22日、神戸市須磨区の独身寮の自室で乾燥大麻若干量を所持した疑いで、堀本被告を現行犯逮捕。8月14日、焼き肉店で液体大麻を共同所持したとする麻薬特例法違反容疑で、堀本被告と神戸西署の巡査を書類送検した。
県警の植村琢也監察官室長は「警察職員として言語道断の行為。職務倫理や身上把握などの徹底に努める」とした。
神戸新聞NEXT/神戸新聞社より転用
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