公邸の使用ルール、首相「様々ある」 親族忘年会が違反かは答えず
- 政治・経済
- 2023年5月27日
首相官邸に入る岸田文雄首相(左)の長男の岸田翔太郎首相秘書官=2023年5月11日、首相官邸、上田幸一撮影© 朝日新聞社
岸田文雄首相は26日の参院予算委員会で、長男で政務秘書官を務める翔太郎氏が昨年末に首相公邸で親族と開いた「忘年会」に出席し、あいさつしたことを認めた。翔太郎氏らによる公邸内での記念撮影を念頭に「行動は不適切」と述べたが、更迭は否定。野党は「公私混同」「公邸の私物化」と強く反発している。
質問に立った立憲民主党の田名部匡代氏が事実関係をただすと、首相は「年末の親族の来訪時のものであり、私も私的な居住スペースにおける食事の場に顔出しをし、あいさつもした」と認めた。居住スペースで親族と食事をともにすることは「特段問題はない」との認識を示した。
そのうえで、公邸内には「迎賓機能や執務機能を有する公的スペースがある」と言及。翔太郎氏と親族らが集合写真を撮ったとされる赤いじゅうたんが敷かれた階段などは公的スペースで、そうした場での翔太郎氏の行動は「不適切だった」と述べた。
田名部氏は、公邸の使用ルールを定めた「内規」の存在についてただした。首相はその内容について「どのように生活すべきか、様々な指示がある。ただ、セキュリティーの関係から公にすることは控える」などと繰り返し、今回の行為が「内規」に反するかどうかは答えなかった。
朝日新聞社より転用
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