ウクライナ軍、5月にも大規模軍事作戦か 米紙報道
- 国際
- 2023年4月26日
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は24日、米当局者の話として、ウクライナ軍が早ければ5月にも大規模な軍事作戦を始めると伝えた。作戦は、アゾフ海沿岸を含むウクライナ南部で展開される可能性が高いという。
同紙によると、ウクライナ軍は作戦に向け、計約5万人の兵力を持つ12部隊を4月末までに準備しており、そのうち9部隊を米国と北大西洋条約機構(NATO)軍が訓練したという。米当局者は同紙に対し、米国やNATO加盟国が作戦に向け、ウクライナ側に多くの火器や弾薬を供給したと主張。その上で、今回の作戦が決定的な成功を得られない場合、欧米諸国はウクライナへの支援を減少させ、ウクライナには紛争を凍結、または終了させるため、ロシアと真剣に交渉するよう圧力がかかる可能性があると指摘した。
一方、ウクライナ軍広報官は25日、ウクライナ側が過去3日間で、ロシア軍が占領しているウクライナ南部ヘルソン州のドニエプル川東岸で「目覚ましい戦果を挙げた」と述べた。露軍の戦車や戦闘用車両、対空防衛システムなどに打撃を与えたと主張し、近い将来、さらなる攻撃を仕掛けることを示唆した。
米シンクタンク「戦争研究所」は22日、ウクライナ軍がドニエプル川東岸に一定の陣地を構え、補給路を確立した可能性があるとの分析を発表している。東岸は軍事作戦の目標地域の一つとみられている。
毎日新聞より転用
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