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安達祐実、10年ぶり主演舞台!29歳気鋭の演出家・加藤拓也氏と3度目タッグ 5・17開幕「綿子はもつれる」


女優、安達祐実(41)が5月17日に東京・西池袋の東京芸術劇場で開幕する「綿子はもつれる」(同28日まで)で10年ぶりに主演舞台を務めることが17日、分かった。破綻寸前となった夫婦の悲劇に挑戦。スピード感と緊張感あふれる演出で知られる注目の若手演出家、加藤拓也氏(29)と3度目のタッグを組み、「あのひりつくような空間は恐怖であり、喜び」と演じるスリルを待ちわびていた。

日本テレビ系「家なき子」など子役時代から抜群のキャリアを誇る安達が極限の緊張感で10年ぶりの座長公演に挑む。

注目の舞台「綿子はもつれる」は、気鋭の演出家、加藤拓也氏が率いる劇団た組の公演。同劇団は底抜けた暴力性と虚無感が複雑に絡み合う作品が持ち味で、全ての作・演出を手掛ける加藤氏は「綿子-」で破綻寸前の夫婦を描く。2人の不穏な関係を数日間に凝縮し、すれ違いの悲劇を表現すると同時に、安達演じる妻・綿子の不倫によって再構築が始まるという意外な展開であっと言わせる。

1998年のミュージカル「オズの魔法使い」で主人公・ドロシーを16歳で演じるなど舞台経験も豊富な安達にとって、主演は2013年の「爆発!MANZAIが止まらない」以来10年ぶり。加藤氏とのタッグは20年の「誰にも知られず死ぬ朝」、22年の「もはやしずか」に続いて3度目となる。

「誰にも-」では、13歳の少女が40代の母親になるまでを幅広い演技力で体現。加藤氏が「第30回読売演劇大賞」の優秀演出家賞を受賞した「もはや-」は、不倫をテーマに大量のせりふと危うさを秘めた感情表現が話題に。今作も安達を含めた全登場人物が多弁で、スピード感あふれる会話の応酬が期待される。

安達といえば、永遠の少女のような不変のかれんさで現在、ビューティーアイコンとしても人気。本業では放送中のフジテレビ系「スタンドUPスタート」(木曜後10・0)、テレビ朝日系「星降る夜に」(火曜後9・0)の連ドラ2本に出演するなど引っ張りだこだ。

加藤作品の難役を通じて舞台女優としても進化し続ける演技派は「あのひりつくような空間に、また身を投じるのかと思うと恐怖であり、それ以上に、えも言われぬ喜びを感じています」と新作に意欲。「何が起こるのか、どこに連れていかれるのか、観に来てくださるお客さまとともに時間を生きられること、楽しみにしております」と胸を躍らせた。

★加藤氏〝もつれる〟演出意識

「綿子-」には安達の夫役で平原テツ(44)、不倫相手役で鈴木勝大(30)が出演。NHK「きれいのくに」で第10回市川森一脚本賞を受賞するなど斬新な物語で注目される加藤氏は、今回タイトルの「もつれる」を意識した演出を目指していると明かし、「祐実さんをはじめ、心から納得する人たちとそのような空間を作れることがとても楽しみです」と〝予告〟している。


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