秋葉氏、旧統一教会系に「会費」か…衆院予算委で「調査中」繰り返す
- 政治・経済
- 2022年11月26日
© 読売新聞 衆院予算委で質問に答える秋葉復興相(25日、国会で)
秋葉復興相が代表を務める「自由民主党宮城県第二選挙区支部」の2021年の政治資金収支報告書に、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の関係団体への会費支出が記載されていることが25日、わかった。秋葉氏は同日の衆院予算委員会で追及され、「調査中だ」と繰り返した。
同日公表された収支報告書によると、21年7月20日、同団体に会費として2万4000円を支出した。秋葉氏は8月10日の記者会見で旧統一教会や関連団体との関係は「会費を支払ったことは一切ない」と明言しており、自民党が所属国会議員に行った調査でも会費支出は確認されなかった。
立憲民主党の後藤祐一氏が25日の衆院予算委で「党の調査にうその報告をしていたということか」と迫ると、秋葉氏は「確認作業をしている」と答弁した。
さらに、昨年の衆院選時に旧統一教会の関連団体の会合であいさつしていた事実があるかどうかを聞かれると、秋葉氏は「記憶している限りにおいては認識がない」と語った。
秋葉氏の事務所は25日夜、取材に対し、「会費」は雑誌購読料の誤りだったと明らかにし、収支報告書を訂正するとした。同事務所は「雑誌購読の契約先が旧統一教会関連団体という認識がなかった」と釈明した。
予算委では秋葉氏が昨年の衆院選で、秘書2人に選挙運動の報酬として違法に現金を支払ったとの疑惑も指摘された。2人は現在の公設秘書で、秋葉氏は「車上運動員として、選挙管理委員会に届け出た上で法令で認められた報酬を支払った」と違法性を否定した。
昨年衆院選の選挙運動費用収支報告書を巡り、公職選挙法上認められていない文書の「ポスティング代」を計上したとの疑惑も指摘されている。秋葉氏は記者会見で、選挙期間前に行った党機関紙配布を誤記載したと釈明し、報告書を修正したことを明らかにした。
秋葉氏は「国会対応に専念するため」だとして、27日に予定していた福島県訪問を取りやめた。
25日の衆院予算委員会で、立憲民主党は、岸田首相の事務所が昨年の衆院選の選挙運動費用収支報告書で、ただし書きのない領収書を98枚添付していたと発表した件については、取り上げなかった。自民党幹部は「同様の領収書を添付している議員が野党にもいるからだろう」と語った。
読売新聞より転用
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