英トラス政権、減税策ほとんど撤回へ…近く辞任迫られるとの観測も
- 国際
- 2022年10月18日
© 読売新聞 トラス英首相(ロイター)
【ロンドン=中西梓】英国のハント財務相は17日、トラス政権の打ち出した減税案のほぼ全てを撤回すると発表した。撤回されるのは所得税の基本税率や配当税率の引き下げなどで、減税案撤回は3度目となる。
ハント財務相は、クワーテング前財務相の更迭を受けて14日に就任したばかり。減税案撤回について、「市場は今、持続可能な財政を求めており、減税のための借り入れは正しくない」と説明した。トラス首相は政権内で主導権を失っており、近く辞任を迫られるとの観測が国内で浮上している。
英国では、トラス政権の大規模減税を柱とする経済対策が財政不安を招くとして、英国債の金利が上昇(価格は下落)するなど金融市場が混乱した。トラス氏はこれまでに、所得税の最高税率引き下げ案や法人税の引き上げ凍結案を相次いで撤回した。
だが、財政不安の払拭(ふっしょく)には不十分との見方から、その後も国債金利が上昇。英イングランド銀行(中央銀行)による金利抑制を目的とした国債買い支えも14日に終了していた。
読売新聞より転用

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