タカ松田宣浩選手が退団へ 現役続行を希望「野球が大好き」
- スポーツ
- 2022年9月29日
© 朝日新聞社 退団の心境を語る松田宣浩選手=2022年9月28日午後3時22分、福岡市中央区、藤脇正真撮影
プロ野球・福岡ソフトバンクホークスは28日、松田宣浩内野手(39)が来季の戦力構想から外れ、今季限りで退団すると発表した。現役続行を希望し、他球団への移籍を目指すという。
球団の野手最年長で、ムードメーカー。「熱男(あつお)」と叫ぶパフォーマンスで、ファンから親しまれてきた。福岡市内で会見した松田選手は「(2軍降格後に)若い選手と一生懸命に練習する中で、やっぱり野球が大好きなんだと気づいた。体も元気なので自分からやめるという決断には至らなかった」と話した。
松田選手によると、今月7日に球団から来季の契約を結ばないことを伝えられたという。引退か現役続行かで悩んでいたところ、王貞治会長から「好きならとことんやり切りなさい」と励まされたという。
新人時代に当時のコーチから「40歳までプレーできる技術を身につけよう」と言われ、猛練習したことも思い出したという。「守備練習といえば泥の味。40歳という言葉も引っかかっていた」という。
今後は練習しながら他球団からの連絡を待つ。「来季は40歳で、ばりばりレギュラーを狙う立ち位置ではない。ホークスでの17年間で優勝や日本一、いいことも悪いことも経験した。そんなベテランを必要としてくださるところがあれば頑張りたい」と話した。
松田選手は、2006年に亜細亜大から大学・社会人ドラフトの希望枠で入団。主に三塁手として、チームのリーグ優勝や日本一に貢献した。ここまで1910試合に出場し、1831安打、301本塁打、991打点。日本代表として、13、17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などに出場した。
今季はチームの若返り方針もあり、出場は43試合で、98打数20安打、打率2割4厘。16年連続で放っていた本塁打はゼロと低迷し、今月8日に出場選手登録を抹消されていた。
朝日新聞社より転用
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