ジョニ・ミッチェルがバークリー音楽大学から名誉博士号を授与される
- 国際
- 2022年8月26日
カナダ出身の伝説的シンガー・ソングライターのジョニ・ミッチェルが、23日(日本時間24日)バークリー音楽大学から名誉博士号を授与された。米「バラエティ」誌などが報じた。
ジョニはマドックスブラウン財団のリンダ&ラッセル・ブラウン夫妻が23日にサンタモニカで主催したプライベートイベントに出席。バークリー音楽大学学長室とバークリー・ジャズ&ジェンダージャスティス研究所から博士号を授与された。
ジョニは「すばらしいイベントです。言葉では言い表せないほどで、仲の良い友人たちが一緒に来てくれている。両親が生きていたらと思います。特に母親は、私を大学へ行かせたがっていたので、今回の栄誉を誇りに思っているでしょう。私は美術学校に通っていたのですが、1年で辞めてしまったので、母は私のことを堕落した人間だと思っていた。だからこの成果を見たら、彼女は本当に感動したでしょう。彼女とこの喜びを分かち合えたら良かったと思います」と喜びのコメント。
バークリー・ジャズ&ジェンダージャスティス研究所の創設者兼芸術監督であるテリー・リン・キャリントン氏は「彼女のキャリアと社会的原則は、私たちの研究所が追求する価値観、つまり想像力、自由、公平性、アイデンティティを表しています。(名誉博士号に)これ以上にふさわしい人はいないと思います」と賛辞を寄せた。
イベントには、ジョニと縁の深いハービー・ハンコックとウェイン・ショーターらジャス界の大物も出席。また女性ジャズシンガーのダイアン・リーヴスや女性ベーシストのエスペランサ・スポルディング、バークリーの学生らによるパフォーマンスがジョニに捧げられ、彼女の代表曲である「リバー」、「ア・ケース・オブ・ユー」、「ボス・サイズ・ナウ」などが演奏された。
ジョニは近年、脳動脈瘤などの難病と闘病中だったが7月のニューポート・フォーク・フェスティバルで約13年ぶりにステージに立ち、フルセットのパフォーマンスを披露した。現在は本格的なステージへの復帰を目指しているという。78歳と高齢ではあるが今回の授与を機に、より元気な姿でパフォーマンスを見せてほしいものだ。
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