帰ってきた三森大貴と周東佑京、ソフトバンクの1番は? 藤本監督が描く理想の打順
- スポーツ
- 2022年8月18日
◆西武3-5ソフトバンク(17日、ベルーナドーム)
打てぬなら、走る! ソフトバンクが「足攻め」で連敗を止めた。初回に1番の周東佑京内野手(26)が、今月8個目となる二盗をあっさりと成功させ、その後先制のホームイン。1点リードの4回には、三森大貴内野手(23)が2球で二盗→三盗を決め、その後スクイズで貴重な4点目の生還を果たした。8安打で連打は1度しかなかったが、機動力を駆使して奪った得点を6投手で守り切り連敗は「2」でストップ。首位西武とのゲーム差を1・5に戻した。
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鮮やかな「足攻」で西武をかき乱した。まずは初回。先頭で右前打を放った周東が、いきなり仕掛けた。今宮への初球に迷いなくスタート。平井のクイックタイムは1・1秒台と合格点だったが、ものともせず二盗に成功した。今宮の犠打で三塁へ進むと、牧原大の中前打で生還。今季12度目の零封負けを喫した前夜は遠かったホームベースを、わずか10球で踏んだ。
「きのうは無得点で終わったので初回からなんとか塁に出てチャンスメークしたかった」。8月は月間8盗塁、そして14得点と両リーグトップの数字をたたき出している“韋駄天(いだてん)”が起点となり、初回に一挙3得点。試合の主導権をがっちりと握った。
大きな追加点を生んだのも、16日に1軍復帰したばかりの三森の「足」だった。1点リードの4回。併殺崩れの形で一塁に残った三森が1死から柳町の初球に二盗を決めると、息をつく間もなく2球目にもスタート。「タイミングが合えばと思っていた」。立て続けに三盗も成功させると、甲斐のスクイズで生還し、この回の2得点を呼び込んだ。
左手親指を骨折し、1軍の舞台から約1カ月離れていたブランクを感じさせない判断力に、藤本監督も「あれは見事ですよね」と絶賛した。6回には右翼フェンスを直撃する二塁打で復帰後初安打も記録。「離脱して悔しい気持ちもあった。戻ってくるまで1カ月かかったけど、まだ試合もある。とにかくチームに貢献したい」と拳を握った。
リーグ3位タイの17盗塁をマークする周東と、同6位となる14盗塁の三森の2人でチーム盗塁数63のほぼ半数をしめる。藤本監督は「やっぱり足を使えるという点では、本当は(三森を)9番に置きたい」と説明。鷹の誇るスピードスターを9、1番に並べ、相手チームに大きな重圧をかけるビジョンを描く。
チームは連敗を「2」で止め、首位西武に再び1・5ゲーム差に迫った。「3連戦を2勝1敗でいきたいというのが目標。明日はなんとか全員で勝ちにいきたい」と指揮官の鼻息も荒い。2カードぶりの勝ち越しを決め、首位奪還へ勢いを加速させる。(長浜幸治)
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甲斐(4回にスクイズ成功・犠打野選)「しっかりと準備をし、目を見開いていきました。勝ちにつながって良かったです」
西日本スポーツより転用
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