グランパス期待のドリブラー甲田英将 「両利き」感覚を得たのは怪我の功名 『原点』は父手作りの練習場
- スポーツ
- 2022年4月8日
◇パリ五輪を目指す18歳を直撃
“古参ファン”を名乗るの、まだ間に合いますよ―。名古屋グランパスに今季、U―18から昇格しJ1デビューしたMF甲田英将(18)が、そのドリブル突破でサポーターからの熱視線を浴びている。パリ五輪を目指すU―21日本代表に3月末に選出された逸材で、ブレークは間近。プレーの感覚や横顔に迫った。(聞き手・林修史)
―細かいタッチのドリブルの原点は自宅2階の父手作りの練習場とか
甲田「サッカーは2歳上の兄がやっていたので4歳から始めました。自宅では、小中学生時代は毎日2時間ほど。中学生のときは、マーカーを適当にばらまいて、そこに技を入れながらドリブルしました。幼いころから両足使ってドリブルしていたので、細かいドリブルになったんだと思います」
―右利きとのことだが左足でシュート打つ場面が多い
「両利きみたいな感じです。父親に『両足使った方が良いよ』と言われてずっと練習していました。違和感がなくなったのは中学の終わりか高校ぐらいで、右足をけがしたときに左足でいっぱいボールを触ったから。手は右利きです」
―ドリブルを警戒されてつぶされる場面も。これからの課題は
「体格に優れた選手との対戦が増えてくると思うので、自分の技や相手の逆を取ることで乗り越えたいです」
―3月末のU―23ドバイ杯の手応えは
「結果を残せなかったのは悔しい部分ではあったんですけど、ドリブルがうまくいったり、相手のフィジカルに押されてボールを失ったり。いい経験になりました」
―クラブ内の目標選手
「相馬選手は東京五輪に出て、A代表にも絡んでいて目標にしています。自分もパリ五輪を狙っていきたいです」
―背番号は11に愛着心
「U―18の時も2年間付けました。相馬選手にも『自分11番付けたいです』って言いました(笑)。『自分がいなくなるときはヒデ(甲田)を推薦するわ』って言ってくれました(笑)」
―将来の夢は
「メッシが好きだったんで、スペインでプレーしてみたいです。左足のカットインはずっとまねしています。高校時代は、試合前は動画見て、自分にイメージ付けするのをルーティンにしてました」
―さらさらヘアが印象的
「高1、高2と角刈り角刈りといじられ続けて。今通ってる美容院に、髪伸ばしたらサラサラになるかもしれないと言われて。ヘアオイルは使ってます。毛量が多いので、めっちゃすいてもらってます」
▼甲田英将(こうだ・ひでまさ) 2003年10月2日生まれ、三重県四日市市出身の18歳。東海学園高卒。167センチ、61キロ。小学5年からグランパス下部組織で育ち、高校1年時にJリーグに出場可能な2種登録された。名前の「英」の字は、イタリア・セリエAなどで活躍した元日本代表MF中田英寿にちなむ。家族は両親と兄。好きな寮の料理はカレーと唐揚げで、好きな母の手料理はスコーン。
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