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日本、敗退のベトナムとドローで最終予選締め…サブ組底上げ狙う試合で先制され、吉田麻也の気迫同点ゴールのみ


◆サッカー カタールW杯アジア最終予選▽B組最終節 日本1―1ベトナム(29日・埼玉)

前半、敵陣でボールを奪われ、悔しがる久保建英(カメラ・宮崎 亮太)

© スポーツ報知/報知新聞社前半、敵陣でボールを奪われ、悔しがる久保建英(カメラ・宮崎 亮太)

 W杯7大会連続出場を前節決めた日本は、アジア最終予選最終戦となるベトナム戦に埼玉スタジアムで臨み、1―1で引き分けた。前半に先制を許し、後半9分に主将のDF吉田麻也が同点ゴールを決めたが、追加点を奪えなかった。24日のオーストラリア戦(2〇0)から9人を入れ替え。目標に掲げる日本史上最高のW杯8強へ、チームの底上げを狙った一戦だったが、勝利という結果は伴わなかった。最終予選は10試合を戦い、7勝1分け2敗で勝ち点22で終えた。最終順位は、この後行われるサウジアラビア―オーストラリアの結果で1位通過か2位通過かが決まる。

 最終予選は黒星スタートだった。初戦オマーン戦は0―1。相手が徹底的に日本対策を講じており、攻撃陣が不発に終わった。さらに3戦目のアウェー・サウジアラビア戦で0―1。1勝2敗となり、森保一監督は解任の危機に立たされた。吉田は代表引退にも言及し、「ふがいない結果になったら、すっぱりやめる」と言い切った。第4戦のホームでのオーストラリア戦。試合前に涙を見せた指揮官はこれまでの布陣を4―5―1から4―3―3に変更した。すると、1―1の後半41分に途中出場のFW浅野拓磨のシュートがオウンゴールを誘発し2―1で勝利。このオーストラリア戦から6連勝でW杯出場を決めた。

 そして迎えたベトナム戦。序盤は攻撃にリズムがでない中、前半5分、三笘薫の突破から最後は久保建英がシュートを放つも威力を欠いた。そして同20分、ベトナムの左コーナーキックでDFグエン・タン・ビンにヘディングシュートを決められ、先制点を許した。同26分、久保が左足で持ち上がり、左足クロスを送る。それに旗手が頭を合わせたが枠外だった。さらに、同36分、早い時間帯にビハインドとなった。柴崎岳のパスに原口元気が右足シュートを放ったが、惜しくも左枠外だった。前半の終了間際には、中山雄太のクロスに久保が頭を合わせたが、GKにキャッチされた。

 ここまで5試合連続完封勝利を収めていたが、無失点は5でストップ。日本はすでにW杯出場権を獲得しており、ベトナムは出場権を逃している。早い時間帯の失点となったが、後半に巻き返しを図った。

 そして後半は序盤から攻勢に出た。最終予選4得点の伊東純也を投入し、4―3―3システムから4―2―3―1システムに変更。同5分、右コーナーキックで久保がキッカーを務め、そのクロスに走り込んだ柴崎岳が左足シュートを放ったが、相手GKに阻止された。

 そして後半9分。吉田が相手のパスをカットしドリブルで駆け上がったのを起点に、吉田が右サイドの三笘へパス。三笘が中央へパスを送ると原口元気がシュート。一度は相手GKにはじいたが、跳ね返りのボールに対して詰めていた吉田が押し込んだ。吉田の得点は19年10月のモンゴル戦以来、約2年5か月ぶりだった。

 勝ち越しを狙う日本はさらに攻め込み、同14分には伊東が体勢を崩しながらシュートを放ったが枠外。同20分を過ぎると、足が止まってきたベトナムに対してほぼハーフコートマッチ状態となった。同25分、上田綺世が右足を振り抜き、南野拓実に当たったこぼれ球を田中碧が左足でゴールを決めた。勝ち越しかと思われたが、VARの結果、南野のハンドの判定で取り消しとなった。

 その後、幾度もチャンスを作るが決めきれなかった。同43分に上田がゴールネットを揺らせたが今度はオフサイドだった。

報知新聞社より転用


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