男子バスケ界にパリ五輪期待のサウスポーシューター出現 代表デビュー戦でチーム最多11得点で新切り札に
- スポーツ
- 2021年12月8日
© 中日スポーツ 提供 シュート力を武器に日本代表での活躍が期待される三河の西田(左)
米国のNBAでプレーする八村塁(ウィザーズ)ら若きタレントが台頭している男子バスケット界に、2024年パリ五輪へ期待のサウスポーシューターが現れた。西田優大(22)=三河。代表デビューとなった11月の中国戦(仙台市)でいきなりチーム最多の11得点。得意の3点シュートで日の丸の新たな切り札となる。
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鮮烈なデビューだった。11月27日のW杯アジア1次予選・中国戦。終始リードを許す重苦しい試合展開に風穴を開けたのが、途中出場の西田だ。チーム初の3点シュートをねじ込み、積極的にオフェンスを引っ張る。チームは敗れたが、国際試合で勝負強さを見せつけた。
「トムさんに少しはアピールができたかな」と西田。男子代表監督には今秋、東京五輪で女子を史上初の銀メダルに導いたトム・ホーバス(54)が就任。女子と同様に3点シュートを軸とする新戦術への転換を志向する中で、シューターの西田が代表に抜てきされた。同じ会場で行われた翌28日の中国戦でも西田は10得点し「アピール」に成功した。
高校、大学と強豪校で主力を務めてきたが、全てが順風満帆だったわけではない。代表合宿に招集されても、試合ではメンバー落ちを繰り返した。Bリーグでは1、2年目の1試合平均得点は5点前後。殻を破りきれなかった。
転機は21年夏の三河への移籍。鈴木貴美一監督(62)は開幕から全試合で西田を先発起用し、平均得点は11・8へ倍増した。鈴木監督は「試合で良さを出せるようになってきた。代表でも普段通りの動きができている」。アグレッシブにシュートを狙いつつ、献身的な守備でもチームに貢献。攻守で欠かせない存在となった。
西田自身は、チームや代表での躍進に浮かれてはいない。「今はまだパリ五輪を考えてはいない。まず23年W杯に出ること。シュート精度はもっと高めないと」と言う。リーグで27・9%を記録する3点シュートの確率を35%程度まで上げることを直近の目標に掲げ、スキルアップに貪欲だ。
鈴木監督は、かつて三河に在籍、長く日本代表で活躍するSG比江島慎(栃木)を引き合いに「比江島も若いころはどこかおどおどしていた。メンタル的には西田の方が強い。日本のエースになる力がある」と評する。東京五輪で3戦全敗に終わった日本男子を、西田のシュートが高みへと導いていく。
▼西田優大(にしだ・ゆうだい)1999年3月13日生まれ、徳島県海陽町出身の22歳。190センチ、90キロ。バスケットボール男子。ポジションはSG。小学3年でバスケットを始め、福岡大大濠高ではウインターカップ準V。東海大ではインカレ優勝。世代別代表経験も豊富で、A代表には大学1年時に初招集され、今年11月のW杯アジア1次予選・中国戦で初出場した。今季からBリーグ・三河に所属。
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