右肩痛抱えながら錦織圭が勝利「休んでいたわりにいい1回戦」テニス全米OP
- スポーツ
- 2021年9月1日
◆テニス 全米オープン第2日 ▽男子シングルス1回戦 錦織(日清食品)6―1、6―1、5―7、6―4カルゾ(イタリア)(31日・ニューヨーク)
世界ランキング56位の錦織圭(日清食品)は、同113位サルバトーレ・カルゾ(イタリア)にセットカウント3―1で勝利した。昨年は新型コロナウイルス感染のため欠場した好相性の大会で、1回戦を突破した。2回戦は同61位マッケンジー・マクドナルド(米国)と対戦する。
錦織は最初のゲームでブレイクすると、2―0の第3ゲームはサービスエース2本を決められるなど0―40から追いつき、好リターンでチャンスを作ってブレイクに成功した。4ゲーム連取で勢いに乗って第1セットを先取した。
第2セットも第2ゲームで先にブレイク。前哨戦欠場の原因となった右肩痛を感じさせないプレーをみせた。しかし第3セットは錦織のスピードに慣れたカルゾが、思い切ったショットを展開。粘り強い守りにも阻まれ、6―6の第13ゲーム、このセット初めて与えたブレイクポイントがセットポイントとなり落とした。第4セットは互いにキープできない苦しい展開に。3―3からリターンエースなどでブレイクした錦織が3ゲーム連取。もつれそうな展開に終止符を打った。
錦織は前哨戦のナショナルバンクOP2回戦を棄権する理由になった右肩について「悪くはなかった。まだ100%まで治ったかと言われると分からないが問題ない」と説明した。最も影響を受けるサーブは「最近まで練習できなかった」といい、第1サーブの確率は59%と物足りない数字に。「もう少し入りが欲しかったけれど、それ以上にストロークが良かった。休んでいたわりには、いい1回戦だった」と試合内容に及第点を与えた。
初対戦で「練習もしたことない。想像でしかなかった」相手に、第3、4セットは想像以上のいいプレーをされた。勝ち上がることを考えればストレート勝ちしたかったが「焦りもありつつ」苦しい展開でも勝ち切れたことは前向きに考えるしかない。
次戦の相手マクドナルドにはシティOP準決勝(7日)で敗れた。「こういうサーフェスが好きそうなので怖さはある。意外と強敵なのかなと思っている。この前負けているし、頑張りたい」と意気込んだ。
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