元経産省キャリア官僚2人を追送検 持続化給付金400万円詐欺容疑
新型コロナウイルスの影響で業績が悪化した事業者を支援する国の「持続化給付金」計400万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は、ともに元経済産業省のキャリア官僚で東京都千代田区一番町、桜井真(28)と、文京区向丘、新井雄太郎(28)の両被告=詐欺罪で起訴=を詐欺容疑で追送検した。捜査関係者への取材で判明した。追送検は23日付。
両被告は2020年12月~21年1月に新型コロナの感染拡大に伴う、別の経済支援策として中小企業庁が所管する「家賃支援給付金」計1150万円を詐取したとして逮捕、起訴されている。同課が立件した不正受給額は計約1550万円となった。
追送検容疑は20年5~6月、2人が設立したペーパーカンパニー「新桜商事」と投資コンサルティング会社「バートゾーデン」の2社が新型コロナの影響で収入が大幅に減少したとする虚偽の申請書などを中小企業庁に提出し、持続化給付金計400万円をだまし取ったとしている。
経済産業省は7月、両被告を懲戒免職処分にした。
コメントする