フロイドさん遺族、命日に大統領と会見 警察改革を要請
- 国際
- 2021年5月26日
【AFP=時事】アフリカ系米国人のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官に殺害された事件から1年を迎えた25日、遺族がホワイトハウス(White House)でジョー・バイデン(Joe Biden)大統領と面会し、警察の抜本的な改革を訴えた。
遺族らは大統領執務室(Oval Office)で、バイデン氏と、黒人初の米副大統領であるカマラ・ハリス(Kamala Harris)氏に迎えられた。
警察の説明責任を向上させるために検討されている法案は、フロイドさんにちなんで名付けられることになっている。フロイドさんは2020年5月25日、ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で、白人警官デレク・ショービン(Derek Chauvin)被告に膝を押し当てられて窒息死した。
1時間以上に及んだ非公開会見を終えた弟のフィロニス(Philonise Floyd)さんは、「ハクトウワシという鳥を守るために連邦法を作ることができるなら、有色人種を守るために連邦法を作ることだってできるはずだ」と語った。
もう一人の弟、テレンス(Terrence Floyd)さんはホワイトハウスを後にする際、バイデン氏とハリス氏が熱心に耳を傾け、生産的な会話ができたことに励まされたと語った。
正副大統領との面会に先立ち、フロイドさんの母親、弟ら、娘のジアンナさんは弁護士とともに連邦議会議事堂でナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長ら民主党議員とも面会した。
大人たちが警察改革への期待を語る中、7歳のジアンナさんは母親のロキシー・ワシントン(Roxie Washington)さんと抱き合いながら、亡き父は「世界を変える」と語った。
フロイド氏の葬儀以来約1年ぶりに遺族と面会したバイデン氏は会見後の声明で、「彼は世界を変えた」と述べた。「きょう再会した幼い娘のジアンナさんらフロイドさんの家族は、並外れた勇気を示してきた」
バイデン氏は報道陣に対し、今週末の戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー、Memorial Day)の連休明けに警察改革に関する合意が得られると「期待している」と述べた。「ジアンナさんとその家族と多くの時間を過ごすことができた。素晴らしい人たちだ」
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