東芝に買収の提案 欧州系ファンド、2兆円超を提示しTOBか
- 政治・経済
- 2021年4月7日
東芝が欧州系投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」から買収の提案を受けていたことが7日わかった。提案は、東芝の株式を非公開化することで、経営陣との対立が続く一部株主との関係を解消し、経営効率を高めることを狙ったものとみられる。買収の提示額は2兆円超の規模になる見込みだ。
■欧州系ファンドCVCがTOBめざす
関係者によると、CVCは4月に入り、買収提案の書面を東芝に送った。東芝の株式をTOB(株式の公開買い付け)で非公開化することをめざすもので、いまの東芝の株価を3割上回る価格での買収を提案した模様だ。6日の東芝の時価総額約1兆7400億円から単純計算すると、TOBが成立した場合の買収額は約2兆3千億円弱に上る。
東芝の車谷暢昭社長は7日朝、報道各社の取材に対し「(提案は)来ているが、これから取締役会で議論する」と答えた。
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