まだタブー扱い? 草なぎ剛の「日本アカデミー賞」を堂々と報じられない大マスコミ
- エンタメ
- 2021年3月27日
壇上で肩を並べ、レッドカーペットを歩く元SMAPの草なぎ剛(46)と嵐・二宮和也(37)の“初共演”が多くの視聴者を驚かせた――。
3月19日に「第44回日本アカデミー賞」授賞式が行なわれ、草なぎは映画『ミッドナイトスワン』、二宮は『浅田家』で主演男優賞にノミネート。トランスジェンダーの女性という難役を演じきった草なぎが最優秀主演男優賞に輝き、受賞スピーチでは2016年のSMAP解散後、「新しい地図」としてともに活動する香取慎吾(44)と稲垣吾郎(47)への感謝を語って感動を呼んだ。
その様子は日本テレビで放送され、二宮と同じ画面に収まった。草なぎが「新しい地図」として活動を始めてから現役のジャニーズタレントと“共演”するのはこれが初めてだ。
コラムニストの山田美保子氏が語る。
「最優秀主演男優賞に草なぎくんと二宮くんが一緒にノミネートされた時は驚きました。草なぎくんの受賞が決まると、二宮くんが純粋に喜んで草なぎくんに向けて笑顔で拍手していたのが印象的でした」
しかし、翌日のスポーツ紙は“草なぎ一色”とはならず、報道はバラバラ。スポーツニッポン、サンケイスポーツは草なぎの写真を大きく掲載したが、スポーツ報知は写真なし。日刊スポーツは最優秀主演女優賞の長澤まさみの話題に終始し、草なぎについては〈最優秀作品賞は『ミッドナイトスワン』(内田英治監督)、最優秀主演男優賞には同作に出演した草なぎ剛(46)が初めて輝いた〉と触れるにとどまった。
「各紙、ジャニーズ事務所との関係を考えて、気を遣って紙面を作っていたことが読み取れましたね」(芸能関係者)
スポーツ紙に比べ、全国紙での扱いはさらに小さかったが、ちょっと違ったのは産経新聞で、社会面で写真付きで大々的に報じた。ところが、掲載された写真は草なぎでも長澤でもなく、『Fukushima50』で最優秀助演男優賞を獲得した渡辺謙だった。〈社会派作品 高い評価〉と題して、同作が最多の12部門で優秀賞を獲得したことが紹介された。
「産経は『Fukushima50』の製作委員会に名を連ねており、原作者の門田隆将氏の最新刊『疫病2020』は産経新聞出版から発売されています」(全国紙記者)
各紙の “主演”はそれぞれの事情によって異なったようだが、こんなニュースまで芸能事務所に気を遣うようでは、出演者にも作品にも失礼というものだ。
NEWSポストセブンより転用
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