『クレヨンしんちゃん』全編言葉なしで“おバカのルーツ”描く原始時代編始動 演出家が明かす制作裏話
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- 2021年2月28日
『クレヨンしんちゃん』(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK
『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系 毎週土曜 後4・30~5・00)の3月6日放送回から、4週にわたって原始時代連続企画「おバカはじめて物語」が放送される。放送に先駆け、演出を担当する平井峰太郎氏のコメントが到着した。 「おバカはじめて物語」では、原始時代を舞台に、野原一家の“おバカのルーツ”を描いていく。ポイントは登場キャラクターが言葉をしゃべらず、字幕もつかないこと。 演出を担当する平井氏は「普段のTVシリーズでも時々やっている時代劇や、サラリーマンしんのすけ等の特別編とは違う、何か新しいプラスアルファができないか、というところから、言葉なしというアイディアが出て、そこにシナリオライターのうえのさん発案の『おバカのルーツを見せる』プロットが結びつき本企画となりました」と企画の経緯を明かしている。
■演出・平井峰太郎氏 コメント全文 ◇原始時代の野原一家を描き、全編言葉なしで進行する本企画ですが、どのような経緯・意図で企画されたのでしょうか? なぜ言葉なしのセリフにしたのか、それは、原始時代の必然性を追求したからです…というのは半分冗談で。今回の企画では、まず舞台を原始時代にするというのが決まったのですが、普段のTVシリーズでも時々やっている時代劇や、サラリーマンしんのすけ等の特別編とは違う、何か新しいプラスアルファができないか、というところから、言葉なしというアイディアが出て、そこに、シナリオライターのうえのさん発案の「おバカのルーツを見せる」プロットが結びつき本企画となりました。 ◇制作にあたって、工夫された点、苦労された点などはありますか。 シナリオの段階から、セリフに頼らないストーリー作りをうえのさんと共に工夫しましたが、やはり言葉で説明できない、言葉のギャグが使えないので、演出する上でいつも以上にアニメの表現力が重要になります。より見せる動き、笑わせる動きになるよう作画担当者にも頑張っていただきました。 各キャラクターは野性味をプラスしたデザイン、色設計で新しく起こしました。背景のタッチも美術担当者のアイディアでいつもとは違った切り絵風にしていただいたことで、見た目の印象も普段のTVシリーズとは違ったものになっています。 ◇実際にアニメとなった本作の手応えはいかがでしょうか。 音に関して言いますと、アフレコを見るまでは、全てのセリフを「ブリブリ」で表現することに不安がなかったわけではありませんが、声優の皆さんには期待以上の素晴らしい演技をしていただき、とくに子供たちは本当にかわいらしくなりました。 バラエティ番組などでおなじみの若本規夫さんの、ハイテンションなナレーションも最高です。毎回流れる愉快なおバカの歌も新曲で作っていただき、最終的な仕上がりはまだなのですが、面白いものが出来上がる手応えは十分です。 ◇視聴者へのメッセージをお願いします。 『おバカはじめて物語 原始時代編』では、いつもと違う、今まで見たことのないクレヨンしんちゃんを楽しんでいただけると思います。おバカが生まれるビッグバカーンな瞬間をテレビの前でぜひ目撃してください! 『クレヨンしんちゃん』 テレビ朝日系 毎週土曜 後4・30~5・00 <3月6日あらすじ> 「段ボールを片付けるゾ」 たまってしまった段ボールを片付けようとするみさえ。しんのすけも手伝うのだが、結局は邪魔することに…。 「クドい演出家だゾ」 演劇のアイディアに行き詰まって悩んでいる世界的演出家クドクッテ・ナガーイ。ネネちゃん達が公園でリアルおままごとをしているところに遭遇し、思わず口出しをするが…。 「おバカはじめて物語 原始時代編 マンモス狩りだゾ」 今日もどこかで、おバカが生まれる。 ――原始時代。食料が底をつき、お腹が減って力尽きそうな野原一家の前に1匹のマンモスが現れる。一家は、知恵を絞ってマンモスを狩ろうとするが…。
TV LIFE webより転用
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