イラン、IAEAトップとの会談「実りの多い議論」
- 国際
- 2021年2月22日
【AFP=時事】イランの国際原子力機関(IAEA)担当大使カゼム・ガリブ・アバディ(Kazem Gharib Abadi)氏は21日、首都テヘランで行われたIAEAのラファエル・グロッシ(Rafael Grossi)事務局長との会談で、「実りの多い議論」を交わしたと表明した。イランは米国が制裁を解除しない限りIAEAの査察を制限するとしており、会談は査察制限の期限を前に行われた。
2015年に締結された核合意は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領が離脱して以来破綻寸前に陥っており、ジョー・バイデン(Joe Biden)米政権と欧州主要各国、イランは核合意を維持するための取り組みを加速させている。
イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相はグロッシ氏との会談前、「行き詰まり」を避けたいとするイラン側の意向を示唆した一方、米国が制裁を解除しなければイランが合意の順守からさらに遠のく可能性があると警告していた。同国のカゼム・ガリブ・アバディ(Kazem Gharib Abadi)IAEA担当大使はツイッター(Twitter)に「イランとIAEAは互いを尊重した上で実りの多い議論を交わした。この結果は今夜公表される」と投稿した。
グロッシ氏は21日夜、オーストリア・ウィーンに戻った後に記者会見を開き、3か月間の「一時的な解決策」が見つかったと言明。IAEAは監視を継続する代わりに、査察が23日以降制限されると説明した。
【翻訳編集】AFPBB News
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