泥酔の男性を適切に保護せず死亡させた疑い 警部補ら6人を書類送検 神奈川
泥酔状態で意識のない男性を適切に保護せず死亡させたとして、神奈川県警は18日、加賀町署地域課の男性警部補(49)ら6人を保護責任者遺棄致死容疑などで書類送検した。また、同日付で警部補ら2人を戒告の懲戒処分とし、4人を本部長訓戒などの処分にした。
書類送検容疑は2月19日朝、横浜市中区のマンション敷地内で倒れていた同区のパート社員の男性(当時56歳)を適切に保護せず、自宅で死亡させたとしている。
警部補ら3人は保護を解除する際に男性が受け答えができたように偽った書類を作成したとして、虚偽有印公文書行使や同作成容疑でも書類送検された。起訴・不起訴の判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けた。
県警監察官室によると、署員らは同日午前6時半ごろ通報を受けて現場に到着。男性に意識がなく、嘔吐(おうと)の跡や酒の臭いなどから泥酔の状態と判断し、自宅にパトカーで送った。同日午前8時ごろに保護を解除したが、21日に室内で死亡しているのが発見された。死因は頭部打撲による急性硬膜下血腫で、その後の捜査で男性が19日にマンションで転倒したことが判明した。
重江光一監察官室長は「業務管理を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。
毎日新聞より転用
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