<新型コロナ>62人感染クラスター発生…さいたまの劇団 検温、消毒、換気、マスクするも…91人で稽古
- 政治・経済
- 2020年10月11日
さいたま市役所=埼玉県さいたま市浦和区常盤
埼玉県さいたま市は10日、浦和区常盤9丁目の劇団「ミュージカル座」の稽古場で、2日間の稽古に参加した劇団員ら男女計62人が新型コロナウイルスに感染し、クラスター(感染者集団)が発生したと発表した。病院の検査情報や劇団からの聞き取りの結果で判明した。感染者は埼玉のほかに、東京都、千葉、神奈川の1都3県に上る。
市保健所によると、男性出演者が都内の劇団の稽古場で、陽性者と接触したことが分かり、都内の保健所が検査を実施して、6日に陽性と判明した。男性は4日午後1時~同6時、6日午後1時~同7時に行われた稽古に参加。2日間の稽古で出演者やスタッフら計91人が参加しており、劇団が全員に対して自主的にPCR検査を受けるように要請。7日以降、稽古を休止している。
劇団への聞き取りなどによると、稽古に参加したのは20代が最多で56人。感染者の住所地はさいたま市10人を含む県内14人、都内28人など計62人。21人が陰性、8人は結果待ち。劇団員は14人で、多くはオーディションを受けた出演者らだという。
劇団は聞き取りに対して、稽古前の検温、消毒、1時間ごとの換気、マスク着用など感染防止対策を実施していたという。市保健所は「業界のガイドラインに基づいて実施したとみている」としている。清水勇人市長は同日の記者会見で、「感染防止対策はかなり行っていたと認識しているが、要因をしっかり把握して、(業界に)対策で追加的な要請が必要であれば、実施していきたい」と述べた。
同劇団は20日から、彩の国さいたま芸術劇場で、「ひめゆり」を上演する予定だったが、中止を決めた。ホームページに「この度は、ご心配をお掛けいたしますこと、大変申し訳ございません」とコメントしている。
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さらに拡散しなければよいが…
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