スペイン首都圏で再封鎖、コロナ感染者急増で14日間移動制限
- 国際
- 2020年10月4日
スペイン・マドリードのフエンラブラダにある交通検問所で、人々の移動を制限する警察官ら(2020年9月22日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】スペインの首都マドリードは2日、新型コロナウイルスの感染者数急増を受け、部分的なロックダウン(都市封鎖)措置を導入した。
新たな制限措置は、同日午後10時(日本時間3日午前5時)からまず14日間にわたり実施され、マドリードをはじめ、感染拡大ペースが加速している近隣9市町の450万人に影響が出る。住民は通勤・通学の必要性、もしくは医療や法的な理由がない限りは地域から離れることができず、あらゆる不要な移動が制限されるが、外出禁止令が出されるわけではない。
1日に発表された政令によると、過去14日間で人口10万人当たり500人以上の感染者が出たすべての地域で制限措置を導入する必要があるが、この政令によって制限措置が課されるのはマドリード地域のみだ。同国の他の地域では10万人当たりの感染者数がわずか300人なのに対し、同市では730人の感染例が出ている。
だが専門家らは、制限措置を課す感染者数の基準を低くすべきだと主張。対象となる地域が少なく、またタイミングも遅過ぎて、導入自体が非常に困難になると警告している。
保健問題の専門家、サルバドール・ペイロ(Salvador Peiro)氏は、9月初めに制限措置を課すべきだったと指摘。
疫学者のフェルナンド・ガルシア(Fernando Garcia)氏は、3月から3か月にわたり実施された封鎖措置に在宅勤務の推奨が含まれなかったことには驚いたとして、バーや飲食店の客数を室内で50%、テラス席で60%に減らすとした制限についても、もっと厳しくすべきだったと述べた。【翻訳編集】 AFPBB News
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