米バークシャー、日本の5大商社の株式をそれぞれ約5%取得
- 国際
- 2020年9月1日
[東京 31日 ロイター] – 著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイ<BRKa.N>は30日、日本の5大商社の株式をそれぞれ5%超取得したと発表した。 バークシャー傘下のナショナル・インデムニティが31日に財務省関東財務局に提出した大量保有報告書によると、伊藤忠商事<8001.T>株式の5.02%、丸紅<8002.T>5.06%、三菱商事<8058.T>5.04%、三井物産<8031.T>5.03%、住友商事<8053.T>を5.04%、それぞれ取得した。
バークシャーの発表文によると、約1年間かけて取得したという。長期保有を意図しているとした上で、保有率を最大9.9%に引き上げる可能性があるとした。
30日に90歳の誕生日を迎えたバフェット氏は「日本の未来にバークシャー・ハザウェイとして参加することは喜ばしい」と表明。「5大商社は世界各地に合弁事業が多数あり、今後さらに増やす公算が大きい。将来的に相互に有益な機会があることを望む」とした。
三井物産の広報担当者は、バークシャーが長期保有を目的に同社株を取得したことは承知しているとした上で、「当社は常に、すべての株主のリターン改善を目指している」と述べたが、それ以上のコメントは控えた。
丸紅の広報担当者は、特定の投資家の株式保有についてはコメントしないと述べる一方、「企業価値を高めるための経営努力を続ける」との方針を示した。
今回の投資によってバークシャーは米経済への依存度を低下させることになる。米国の第2・四半期の国内総生産(GDP)は、1947年の統計開始以来、最も大きな落ち込みとなった。
バークシャー傘下の事業会社の多くは苦戦しており、今月発表した第2・四半期決算では、航空機部品メーカー、プレシジョン・キャストパーツに関連した評価損98億ドルを計上。傘下事業は鉄道や自動車保険など90以上に上る。
このほか、投資目的で米アップル<AAPL.O>やクレジットカードのアメリカン・エクスプレス<AXP.N>、バンク・オブ・アメリカ<BAC.N>、コカ・コーラ<KO.N>などの株式を1250億ドル(6月末時点)相当保有する。
傘下事業の大半は米国にあるが、イスラエルのIMCインターナショナル・メタルワーキングや独オートバイアクセサリー小売りのデトレフ・ルイスなど少数の外国企業も買収している。
一言コメント
バフェットさん日本株も買うんだね。
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