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ソウル市長の自殺、政界に衝撃 大統領選に影響も


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 【ソウル池田郷】韓国警察は10日、朴元淳(パクウォンスン)ソウル市長の遺体を市内の山中で発見したと発表した。警察は自殺と断定した。元秘書の女性職員が8日、朴氏からセクハラを受けたとして警察に告訴していた。朴氏は文在寅(ムンジェイン)政権を支える革新系与党「共に民主党」に所属し、2022年3月の次期大統領選への出馬に意欲を示していたとされる。同党ではセクハラ問題で辞任する有力首長が相次いでおり、来年4月のソウル、釜山両市の市長補選や、大統領選の打撃となる可能性もある。

  「全ての人に申し訳なく思う」。ソウル市は10日、朴氏が9日に失踪する前に書いたとみられる遺言状を公開した。

警察は10日、朴氏に対する告訴状を8日に受理し、捜査を進めていたことを認めた。報道によると、告訴状には元秘書が朴氏から体を触られたり、不適切な内容のメッセージを送られたりしたと記載され、警察は朴氏から事情を聴くことを検討していたという。

人権派弁護士として知られた朴氏は1998年、ソウル大の女性助手が原告となった訴訟で、職場でのセクハラ行為の違法性を初めて認める判決を引き出した。2011年、ソウル市長に就任すると、性被害者を保護したり女性を取り巻く政策を担当したりするポストを新設している。朴氏がセクハラ疑惑を抱えて急死したことを、韓国社会は驚きを持って受け止めた。

 政界にも衝撃が走った。朴氏は00年の総選挙で政治家にふさわしくないと考える候補者への「落選運動」を展開したり、朴槿恵(パククネ)前大統領を弾劾辞任に追い込んだ「ろうそく集会」などを先導したりした革新陣営の旗手。韓国紙は「政局に大きなうねりをもたらすだけでなく、次期大統領選挙の構図も揺るがすことになった」と報じた。

共に民主党では有力首長のセクハラ不祥事が続く。次期大統領選の最有力候補だった安熙正(アンヒジョン)氏は18年3月、女性秘書への性的暴行を認めて忠清南道知事を辞任。今年4月には、釜山市長だった呉巨敦(オゴドン)氏が女性職員へのセクハラを認めて辞めた。

文政権も守勢に立たされている。4月の総選挙こそ与党が歴史的圧勝を果たしたが、5月に元従軍慰安婦の支援団体の不正会計疑惑が浮上。新型コロナウイルス感染拡大の影響で景気が低迷する中で不動産価格高騰に歯止めがかからず、世論の不満が高まっている。

韓国二大都市のソウル、釜山で行われる来春の市長補選は、大統領選の約1年前のタイミングとなる。保守系野党「未来統合党」の金鍾仁(キムジョンイン)非常対策委員長は「政策を練り、よい結果をもたらしたい」と前哨戦への意気込みを語った。

西日本新聞

 

 

一言コメント
結局真相は闇の中!?


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