夜行高速バス「はかた号」新車両で再開 西鉄、感染対策と快適さ追求
- 企業・経済
- 2020年7月2日
運行を再開した「はかた号」の外観
新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月7日から運休していた国内最長級の夜行高速バス「はかた号」(福岡~東京)が1日、運転を再開した。運行する西日本鉄道は、カーテンの仕切りによって完全個室化を実現したプレミアムシートが特徴の新型車両を投入するなど安全性と快適性を追求した。
はかた号は西鉄高速バスの旗艦的存在として平成2年にデビューし、今年10月で運行30周年を迎える。博多バスターミナル(福岡市博多区)とバスタ新宿(東京都新宿区)の約1100キロを14時間半程度で結んでいる。
西鉄は、はかた号に常に最新車両や装備を投じており、今回は新車両の最上位座席のプレミアムシートは通路との間をそれぞれカーテンで仕切ることで完全個室化を実現した。
プレミアムシートは令和元年度通算の利用率が9割超。席数が4席と少ないとはいえ、全体の通年利用率約8割のはかた号の中でも高い人気を誇っている。利用客は20~60代と幅広く、訪日外国人客(インバウンド)だけでなく、ビジネス客にも需要が底堅かった。18席ある3列独立シートのビジネスシートも座面のクッションを改良し、快適性を高めた。
西鉄の倉富純男社長は交通事業者として「移動時に3密(密集、密接、密閉)を作らせない」と強調している。はかた号では運転再開にあたり、新型コロナウイルス対策を徹底。運転手の手などの消毒や乗客へはマスク配布などを行い、3~5分で車内の空気が入れ替わる換気システムも搭載している。
はかた号の新型車両について、西鉄自動車事業本部高速営業課の藤岡伸親係長は「運転再開のため、安全性をより向上させた。ホテルの代わりに安心して使える便利な移動手段として、利用促進を図りたい」と語った。 はかた号の運賃は変動制で、ビジネスシートは1万2200円から、プレミアムシートは1万7300円から。
一言コメント
コロナ対策もされているのがうれしいね。
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