現金配布リストをPCから削除か、河井前法相 検察復元
- 政治・経済
- 2020年6月20日
衆院本会議場を後にする河井克行氏=2020年6月17日午後3時10分、恵原弘太郎撮影
前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)と妻で参院議員の案里容疑者(46)=いずれも自民を離党=が地元議員らに現金を渡したとして逮捕された公職選挙法違反(買収)事件で、検察当局が押収した克行議員のパソコンから、現金配布先の名前や金額を記載したリストのデータが削除されていたことがわかった。選挙関連の書類をシュレッダーで破棄した疑いもあるという。検察当局は、克行議員が証拠を隠そうとした可能性もあるとみている。
東京地検特捜部は18日、夫妻を逮捕。調べによると、克行議員は昨年7月の参院選をめぐり、案里議員が自民党公認で立候補を表明した後の同3月下旬から投開票後の8月上旬、票の取りまとめなどを依頼する趣旨で、地元議員ら94人に現金約2570万円を供与。案里議員も克行議員と共謀し、このうち5人に170万円を渡したとしている。
広島地検は今年1月以降、案里議員の陣営による車上運動員への違法報酬事件で、河井夫妻の地元や東京の議員会館の事務所を捜索し、克行議員のパソコンを押収。電子データを解析する「デジタルフォレンジック」を実施したところ、削除されていたリストが復元されたという。検察当局は、克行議員がデータを削除した可能性もあるとみている。
一言コメント
これが本当だと、かなり悪質だね。
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