ハウステンボス営業赤字、10年以降初 上場も1年以上延期
- 企業・経済
- 2020年6月18日
ウェブ会議システムを用いて長崎県佐世保市から記者会見をするハウステンボスの坂口克彦社長=福岡市中央区で17日午後4時、久野洋撮影
ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)の坂口克彦社長は17日、記者会見し、2022年を目標としていた東京証券取引所への上場について、1年以上遅らせることを明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大により客数が激減し、回復状況も見通せないためで、「上場審査に必要な中期計画が立てられる状況ではない」とした。
この日発表した20年3月中間連結決算は、売上高が前年同期比29・5%減の105億円、営業損益が8億円の赤字(前年同期は28億円の黒字)。資金運用による営業外収益があり、最終利益は同96・5%減の9400万円と黒字を確保した。営業赤字は10年にエイチ・アイ・エスの傘下に入って以降、初めて。傘下のラグーナテンボス(愛知県蒲郡市)の業績低迷が響いており、HTB単独だと営業利益は同94・9%減の1億円だった。通期の業績予測は公表を見送った。
5月16日に営業を再開しており、当面は長崎県内や北部九州からの集客に注力。年間パスポートの割引などで近隣客の来場頻度を高める。
一言コメント
どれだけお客が戻るのかも気になる。
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