藤井聡太七段、圧勝で挑戦権に王手!23日・挑決勝利なら“ダブルタイトル戦”に/将棋・王位戦挑決L
- 政治・経済
- 2020年6月14日
王位挑戦にも王手をかけた藤井聡太七段
将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が6月13日、王位戦挑戦者決定リーグ白組の5回戦(最終戦)で、阿部健治郎七段(31)に64手の短手数で勝利し、5戦全勝で白組優勝を決めた。これにより藤井七段は23日に行われる紅組優勝者との挑戦者決定戦に進出した。 最年少タイトル挑戦の盛り上がりも続く中、早くも2つのタイトルに同時挑戦する“ダブルタイトル戦”にもあと1勝まで来た。現在、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負で、渡辺明棋聖(棋王、王将、36)に挑戦中の藤井七段だが、今期が初参加となった王位戦の挑決リーグでも圧巻の強さを発揮。1回戦で羽生善治九段(49)に勝利すると、その後も破竹の勢いで連勝街道を突っ走り、見事全勝で戦いきった。最終戦となった本局も、序盤からリードを奪うと、反撃を許さない快勝。文句なしの成績で挑決まで駒を進めた。 ダブルタイトル戦の実現に王手をかけたが、最終関門は決して楽ではない。紅組の優勝者は、棋聖戦の挑決も戦った永瀬拓矢二冠(27)。棋聖戦でも挑決を戦った2人が、ここでもぶつかることになった。 対局後、藤井七段は「少し自信がないと思いながら指していました」と振り返ると、リーグ5連勝での白組優勝には「どの対局も一手一手が難しい将棋でした。苦しい場面もあったと思います。こういう結果を残せてよかったと思います」とコメントした。挑決への意気込みについては、「なんとかしっかり調整して、いい将棋が指せればと思う」と短い言葉に思いを詰めた。 6月は本局で5局目というハードスケジュールにもなっているが「今まで、経験したことがないスケジュールだったので、大変なところはあったんですが、次の対局まで1週間あるので、状態を整えたいと思います」と、コンディションにも言及した。 現在のタイトル保持者は昨年度、史上最年長で初のタイトルを獲得した木村一基王位(46)。藤井七段は、「中年の星」「千駄ヶ谷の受け師」とも呼ばれる木村王位に、史上最年少タイトルの記録更新をかけた挑戦権を得られるか。
一言コメント
まだまだ強くなる!?
コメントする