〔米株式〕NYダウ大幅続伸、911ドル高=ワクチン開発期待(18日)☆差替
- 国際
- 2020年5月19日
【ニューヨーク時事】週明け18日のニューヨーク株式相場は、新型コロナウイルスのワクチン早期開発への期待が広がり、大幅続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比911.95ドル高の2万4597.37ドルで終了した。上げ幅は一時1000ドルを超えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は220.27ポイント高の9234.83で終わった。ニューヨーク証券取引所の出来高は、前週末比1億8060万株減の12億5176万株。米バイオ医療品モデルナは18日朝、新型コロナワクチン候補の初期段階の治験について、参加者全員が抗体を獲得し、有効性を示すデータが得られたと発表。ワクチンの早期開発への期待が広がった。欧米では、経済活動再開に向けた動きが継続。感染が深刻だった米ニューヨーク州も一部再開に踏み切った。市場では、景気への過度な悲観論が後退し、幅広い業種が買われた。特に、経済再開の恩恵が大きいレジャー関連株や航空株などに買いが集まった。 デルタ航空が13.9%高、アメリカン航空グループが9.2%高、航空機製造大手ボーイングが12.9%高、カーニバルが15.2%高だった。モデルナは20.0%高と大幅に上昇した。米フロリダ州のリゾート施設を20日に一部再開すると伝わったウォルト・ディズニーは7.2%高だった。JPモルガン・チェースの5.3%高、シティグループの9.0%高など景気に敏感な金融株の上昇も目立つ。石油需要回復期待から、エネルギー関連銘柄も上昇し、相場をけん引した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は17日放送された米テレビで「景気への長期的な打撃を回避するためにあらゆる措置を講じる」と改めて表明。必要に応じ、追加措置を検討する構えを見せたことも買いを誘った。米自動車メーカーや部品メーカーの北米工場が再開したことも相場を押し上げた。ゼネラル・モーターズ(GM)は9.6%高、フォード・モーターは8.4%高だった。
一言コメント
株価はリーマンショックほどじゃない!?
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