「自主練」直訴のソフトバンク選手会に「緊急事態宣言」の壁
- スポーツ
- 2020年4月8日
福岡ソフトバンクの選手会と球団が定めた自主練習再開の方針が、わずか半日で再検討されることになった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、チームは3月31日から4月8日までの活動休止中。選手会と球団は6日午前にペイペイドームで協議して9日に自主練習を再開する方針を定めたが、6日夜に安倍首相が緊急事態宣言を7日に発令する方針を表明。福岡県も対象地域で、自主練習再開の可否は7日以降に再考される見通しとなった。
7日に発令される方針となった緊急事態宣言の対象地域には福岡県も含まれており、福岡ソフトバンクも方針変更を強いられそうだ。6日午前に選手会と球団が話し合い、早ければ9日にも自主練習を再開する方針だったが、6日夜の安倍首相の表明で一転した。
6日でチームの活動休止から1週間。選手会長の中村晃は副会長の今宮、森、甲斐とともにペイペイドームを訪れ、三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)と自主練習について協議。選手会長は開幕への準備を進めたい選手の切実な思いを伝えたことを明かした。
「9日から自主練習をしたいとお願いしました。長距離移動のリスクを軽減するため、それぞれの選手が住んでいる近くで(練習が)できればと思っている」
新型コロナウイルスの感染リスクを抑えるため、できる限りの対策を練っていた。場所はペイペイドームと福岡県筑後市のファーム施設の2カ所。1、2、3軍、リハビリ組も関係なく自宅から近い施設を使い、時間帯も分散。練習スペースも割り振り、1グループを十数人程度にして「3密」を避ける計画だった。
活動を休止している他球団でも施設を開放し、選手の自主練習を認めているケースもある。選手会の“直訴”を受けた形の球団サイドも「練習環境がなくて困っているということだった」と理解を示し、一時閉鎖していた球団施設の使用を認める方針を固めていた。
テレビ電話による取材対応なども検討していたが、わずか半日後に状況は大きく変わった。一度は再開の方針で定まっていた自主練習も、再開の可否を7日以降に再検討する見通しとなった。球団との協議後、中村晃選手会長は「国次第なところもある」と話していたが、緊急事態宣言が発令されれば、チームを取り巻く状況は現在よりも厳しくなるのは確かで、さらに難しい対応を迫られそうだ。
(1)会場=ペイペイドームと筑後のファーム施設の2カ所で、選手の自宅から近い施設を利用。
(2)場所=グラウンドを一塁側と三塁側などに分けて使用
(3)時間帯=午前、午後に分かれて実施。
(4)人数=ポジションごとに分け、1グループ十数人を想定。
一言コメント
試合どころか練習も満足にできないとは…
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