ソフトバンクG、営業損益129億円の赤字 4~12月期 投資先業績悪化響く
- 企業・経済
- 2020年2月13日
ソフトバンクグループ(SBG)が12日発表した2019年4~12月期の連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業損益が129億円の赤字(前年同期は1兆8590億円の黒字)となった。投資先企業の不振が響いた。孫正義会長兼社長は決算発表会で、予定していた第2号の巨額投資ファンドの設立前に、小規模ファンドの設立を検討する方針を示した。
主力のファンド事業で、投資先のシェアオフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーや、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズなどの価値が下がり、多額の損失を出した。売上高は前年同期比1・1%減の7兆898億円。最終(当期)利益は69・0%減の4765億円だった。
155億円の営業赤字だった9月中間期に比べると、赤字幅は縮小。孫氏は、足元ではファンド事業の業績が回復傾向にあることを挙げ、「もうじき倒産しそうなソフトバンクと見ている人も多いかもしれないが、潮目が変わった決算だ」と強調した。
ただ、サウジアラビア政府と共同で設立した主力ファンドの「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」が、ウィーカンパニーなどで多額の損失を出したことに対する投資家の懸念は強い。SBGは昨年7月、SVFの2号ファンドの設立を発表し、運用規模が1080億ドル(約12兆円)になるとの見通しを示していたが、資金調達を危ぶむ声が出ている。
孫氏はSVFについて、「多くの人にご心配をおかけした」と釈明。その上で、「ウィーの反省も含め縮小した規模でやって、実績を出しながら大きなものに挑戦したい」と語り、2号ファンドの前に小規模ファンドの運営を検討する方針を明らかにした。小規模ファンドで投資実績を積み上げることで投資家の信頼回復を図り、2号ファンドの設立につなげる狙いとみられる。
一言コメント
これだけ規模が大きいとわかりにくいなあ。
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