仙台地方裁判所で殺人未遂事件 被告人が裁判中に刃物で警察官を切りつけ
- 警察
- 2017年6月17日
宮城県仙台市にある仙台地方裁判所の法廷内で6月16日、裁判中に傍聴人をカッターナイフで切りつけ殺害しようとしたとして、宮城県警は殺人未遂の疑いで30歳の被告人の男を現行犯逮捕しました。
殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、迷惑防止条例違反の罪で公判中の淀川聖司被告(30)です。
発表によりますと淀川聖司被告は6月16日午前10時ころ、仙台市青葉区にある仙台地方裁判所の法廷内で、判決を読み上げられた直後、突然、柵を乗り越え隠し持っていた刃物で傍聴人を切りつけ殺害しようとした疑いが持たれています。
淀川聖司被告は法廷内にいた警察官らに取り押さえられ、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されました。この事件で、淀川聖司被告を取り押さえようとした際、40代の警察官2人が顔や背中を刃物で切りつけられ負傷しました。
警察官2人は病院に救急搬送され、搬送先の病院で治療を受けたところ、2人とも幸い命に別状はありません。
淀川聖司被告は保釈中で仙台地方裁判所に入る際、持ち物検査を受けておらず、凶器に使った刃物は隠し持っていたとみられています。また、現場には果物ナイフやカッターナイフなど5本の刃物が落ちていた模様。
淀川聖司被告は仙台市内で女子高生のスカートの中を盗撮した迷惑防止条例違反の罪で2月に起訴されましたが保釈中でした。
警察での取り調べに対して淀川聖司被告は黙秘しています。
当時、傍聴していた男性は「意味不明なことを言って、刃物を取り出し傍聴席の方を向いて切りつけたという感じだった」などと話しました。
現時点では、淀川聖司被告が刃物で傍聴人を殺害しようとした動機などについての詳しい情報はわかっておりません。
宮城県警は殺人未遂の疑いとして、淀川聖司被告から事情を聴くとともに、事件に至った経緯や犯行動機などについて詳しく捜査を進める方針です。
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