輸出拡大へ統一ブランド 佐賀県内10社が業種超えスクラム 家具や食品、品質アピール
- 政治・経済
- 2020年1月11日
佐賀県内の家具メーカーや酒造会社など10社でつくる任意団体「オールスターズSAGA」と佐賀市南商工会が、海外への販路拡大に向けて統一ブランドを立ち上げる。県内の質の高いものづくりの技術を広く発信し、外国人観光客の呼び込みにもつなげる。
団体は家具製造のレグナテック(佐賀市)、名尾手すき和紙(同)、川原食品(同)、三福海苔(同)、丸秀醤油(同)、井上製麺(神埼市)、小野原製茶問屋(嬉野市)、徳永製茶(同)、天山酒造(小城市)、李荘窯(西松浦郡有田町)で構成している。
海外輸出をしている異業種間の連携を深めようと約2年前から活動し、昨年3月にはシンガポールでの県PR事業に参加した。活動の効果を高めるため、全国商工会連合会の補助事業を活用し、統一ブランドを立ち上げることを決めた。
ブランド名やロゴマークは商標登録後に発表するが、「つながり続ける旅路」をコンセプトに加盟社の製品づくりを進め、ものづくりを体験する機会も提供する。ものづくりの現場を紹介する動画も製作し、ウェブサイトで発信する。
2月18~21日に千葉県の幕張メッセで開かれる見本市「国際ホテルレストランショー」にも出展、加盟社の製品を生かした空間づくりを提案し、県産品を使った料理も提供する。
今月8日には県庁で山口祥義知事に、ブランドを立ち上げることを報告した。知事は県内の陶磁器文化の魅力を若者に発信する統一ブランド「HIZEN5(ヒゼンファイブ)」を引き合いに「互いに競い合ってほしい」と期待を示した。
団体の代表でレグナテックの樺島雄大社長(54)は「一産地、一業種の統一ブランドはあるが、これだけの業種が県単位で連携するケースは少ないと思う。佐賀を、国内だけでなく世界に広げたい」と意気込んでいる。
一言コメント
これも地方創生の知恵!?
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