湯ったり極上空間 西部ガス、福岡にスーパー銭湯
- 企業・経済
- 2019年12月10日
西部ガスの温浴施設(スーパー銭湯)事業参入1号店「ヒナタの杜 小戸の湯どころ」(福岡市西区)が9日完成し、関係者に公開された。従来、スーパー銭湯の主な顧客層だった高齢男性に加え、30~40代の女性にPRしようと浴室には厳選したアメニティに加え、高級ドライヤーを用意した。食事も地場の大手外食チェーンが手掛けるなど、女性客取り込みに工夫を凝らした。ヒナタの杜は13日に開業する。
施設は地上2階建てで、1階には浴室に加え、「小野の離れ」(同市中央区)など、市内を中心に多くの人気飲食店を営む「小野グループ」によるレストラン「Diners ONO」が入る。レストランはビュッフェスタイルで、すしなどが楽しめる。
2階はガス暖炉とガス床暖房を備えた「温暖ルーム」などが入る。ガスの炎を見ながら、ソファやクッションなどでくつろぎ、思い思いの時間を過ごせる。多数の雑誌や漫画、文庫本なども用意した。温暖ルームには、20畳ほどある岩盤浴スペースも併設し、ホットヨガ教室なども開催予定だ。年間来館者は35万人、売上高5億円を見込む。
西部ガスは令和2~4年度のグループ中期経営計画で、売上高の50%を非ガス部門で稼ぐ目標を掲げる。不動産や海外事業など、多角化を進めており、今回のスーパー銭湯事業もその一環だ。
道永幸典社長は「魅力的な場所ができた。グループ社員にとっても『会社は変わった、挑戦している』と感じさせられるシンボルになる」と語った。
一言コメント
スーパー銭湯も進化しているようだ。
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