詐欺容疑の女性職員を懲戒免職
- 詐欺・悪徳商法
- 2016年11月30日
生活保護費をだまし取ったとして、和歌山県田辺市は30日、龍神行政局住民福祉課の出水純子主査(45)を懲戒免職処分にした。出水主査は詐欺などの容疑で田辺署に逮捕されている。
市によると、出水主査は生活保護受給者の転居に必要な住宅の敷金の書類で10万円と記載されていた金額を20万円に書き換えた上、その関係公文書を作って市から現金20万円をだまし取り、うち10万円を着服した。
市は監督責任として、真砂充敏市長を減給10分の2(3カ月)、福田安雄副市長と池田正弘副市長を減給10分の1(3カ月)とする条例案を開会中の12月市議会に提出する。
出水主査は2011年4月~15年2月、ケースワーカーとして生活保護業務を担う福祉課に所属。市の調査でこの間、80の受給世帯の手続きで約700万円の不適切な処理をした疑いがある。うち、25世帯の220万7336円の不正を市が確認。出水主査も「生活のために使った。借金があった」と話しているという。
市は全容を解明した上で、当時の担当課長の処分についても判断する。担当部長、係長はすでに退職している。
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