中国人グループ、偽造カードで買い回り デジカメなど242万円分詐取容疑
- 詐欺・悪徳商法
- 2017年1月12日
実在する名義人のクレジットカードを偽造してデジタルカメラなどを買い回ったなどとして、千葉県警国際捜査課と木更津署などは11日、中国人グループ6人を摘発し、不正作出支払い用カード電磁的記録供用、詐欺の疑いで主犯の大学生少年(19)=埼玉県坂戸市、不正電磁的記録カード所持容疑などで逮捕、家裁送致=と、買い子役の姚騰龍容疑者(27)=住所、職業とも不詳=を逮捕したと発表した。6人は何らかの手段で実在する個人のカード情報を入手し、パソコンなど使い、7種類の名義人のカードを偽造していたという。
逮捕容疑は共謀し昨年6月4日午後1時ごろから同7時ごろまでの間、木更津市内の商業施設のカメラ店で、偽造したクレジットカードを使い、デジタル一眼レフカメラやレンズなど13点(販売価格計約242万円)を購入して詐取した疑い。
主犯の少年は容疑を認め、購入したカメラなどは「リサイクルショップなどで転売した」などと供述。姚容疑者は「自分のカードで買い物をしただけ」などと容疑を否認。ほかの4人はいずれも容疑を認めているという。
同課によると、主犯の少年は現場リーダーで買い子の陳錦被告(28)=東京都北区、同罪で起訴済み=に偽造カードを交付して買い回りを指示。姚容疑者は職場の同僚だった陳被告に「良いアルバイトがないか」と持ち掛け、犯行に加わった。少年と同居していた交際相手の少女(18)=不正電磁的記録カード所持容疑などで逮捕、帰国=も買い子の見張り役となり、買い子の19歳の少年2人に買い回りを指示していた。
6月11日に買い子の少年2人のうち1人が同施設内の時計店で腕時計(約8万7千円)を購入しようとしたところ、エラーが発生し発覚。県警は詐欺未遂容疑などでこの少年(保護的措置により釈放)と同日にTシャツ(約4千円)を購入した少年(詐欺容疑などで逮捕、帰国)を逮捕し、主犯の少年を突き止めた。
県警は少女や買い子の少年の自宅からパソコンやカードリーダー・ライター、クレジットカードやキャッシュカード、個人情報が書き込まれていない「ホワイトカード」などを押収。背後関係などを詳しく調べている。
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