10%見据え、早くも冬物=テレビなど「増税前に」-駆け込み需要、知恵絞る
- 政治・経済
- 2019年9月1日
消費税増税まで1日であと1カ月。
スーパーやデパート、量販店では早くも冬物商品が店頭に登場し始めた。4Kテレビなど高額商品の駆け込み需要も始まり、売り手側、買い手側双方が増税による悪影響を最小限に抑えようとさまざまな知恵を絞っている。
イオンスタイル板橋(東京都板橋区)では、例年なら9月下旬から販売する冬用の寝具や鍋などを1カ月前倒しし、8月19日から店頭に置き始めた。最高気温が30度を超える暑さが続く中、店内には毛布などの商品とともに「冬の暮らしをもっとあたたかく。」のキャッチコピーが。広報担当者は「増税を見越してあらかじめ商品を検討してもらうため」と狙いを説明する。
訪れた近所のパート女性(57)は「ちょっと早いと思うが、すぐ寒くなるかもしれないし、いい取り組みだと思う」と話した。
大阪市中央区のビックカメラなんば店。高精細の4Kや8K技術に対応したテレビが並ぶ売り場を訪れた人たちが、真剣な表情で商品を見比べていた。家族で来た同市の会社員、小林拓馬さん(28)は「増税前に駆け込みでリビングに置くテレビを買いに来た。今使っている方は子どものゲーム用にするつもりです」と話した。
岸本登貴子店長代理は「テレビは1.5倍ほど売り上げが伸びており、明らかに消費税増税の影響。今が売り時と思っている」と意気込む。同社広報によると、暖房器具なども例年は9月中旬ごろから売り出すが、今年は2~3週間早めに陳列するという。
日本橋高島屋(東京都中央区)も高額なダウンジャケットを例年より早く8月上旬から店頭に並べたほか、秋冬用の喪服などの陳列を2週間ほど早めた。「増税前に買いたいというお客さまの声に応えるため」(広報)だという。
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増税後はさらに寒くなる!?
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