身柄確保時の所持金1万2000円 中野・警察病院逃走の男、窃盗容疑などで逮捕
- 事件・事故
- 2019年8月28日
警視庁は27日、窃盗容疑で逮捕され、釈放中に逃走していた韓国籍の住所不定、無職、佐藤沅基(もとき)容疑者(64)を東京都内で確保し、窃盗容疑などで逮捕した。逃走から9日ぶり。佐藤容疑者は「もう疲れた」と同庁中野署に自ら電話し、新宿区内で確保された。川崎市や名古屋市にいたとみられ、同庁が詳しい足取りなどを調べる。
同庁によると、27日午前9時ごろ、佐藤容疑者から「出頭したいが署に(報道の)カメラが多く、恥ずかしくて行けない」と電話があった。その後2回電話があり、「迎えに来てほしい」と新宿区下落合のバス停を指定した。ともに公衆電話からだった。
午前11時ごろ、駆け付けた中野署員がバス停で立って待っていた佐藤容疑者を確保。逃走時とは違う黒いTシャツにハーフパンツ姿で、衣類数点をビニール袋に入れて所持していた。所持金は約1万2000円だった。
佐藤容疑者は今月13日に中野区内のすし店で現金約8万円を盗んだとして窃盗容疑で現行犯逮捕された。その際に階段から落ちて鎖骨やあばら骨を折り、いったん釈放され東京警察病院(中野区)に入院した。佐藤容疑者の希望で入院中は車いすを使用していた。
18日朝、車いすで多目的トイレに入った際、中野署の警察官に「ラウンジにメモ帳を忘れたので取りに行ってほしい」と求め、その隙(すき)に逃走した。
捜査関係者によると、佐藤容疑者はバスでJR中野駅に到着し、別のバスに乗り換えて練馬区に向かった。その後、タクシーや知人の車で移動し、同日夜に川崎市のカプセルホテルに宿泊したとみられる。19日にJR川崎駅で名古屋行きの乗車券を購入したという。
同庁は19日に佐藤容疑者を窃盗容疑で公開手配した。20日には名古屋市内の薬局で現金数万円が盗まれる窃盗事件があり、周辺の防犯カメラに佐藤容疑者と似た人物が映っていたという。
逮捕容疑は13日午後2時20分ごろ、中野区本町5の開店準備中のすし店に侵入し、現金8万円を盗んだとしている。
一言コメント
今度はおとなしく反省してもらいたい。
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