英語「話す」に課題、正答率30% 文科省が結果公表 全国学力テスト
- 政治・経済
- 2019年8月1日
文部科学省は31日、小学6年と中学3年を対象に今年4月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。中3で初めて行われた英語では、「話す」問題の平均正答率が30・8%にとどまり、特に即興での英会話などに課題があることが分かった。文部科学省では、その他の教科も含め今回の結果分析を授業改善などにつなげるよう、各教育委員会に求めていく。
テストは国公私立計約3万校の児童生徒約217万人を対象に実施。ただ、英語の「話す」はパソコンを使うため、機材がそろわなかった約500校(約5万3千人)が実施を取りやめたほか、当日の不具合で約1万5千人の採点ができなかった。
結果分析によると、全国の平均正答率は小6で国語64・0%、算数66・7%。中3で国語73・2%、数学60・3%。国語と算数・数学は前年まで、基礎知識を問う「A問題」と活用力を測る「B問題」に分かれていたが、今回から統合し、知識と活用力を一体的にとらえる問題構成とした。しかし自分の考えを分かりやすく伝える問題などの正答率が低く、活用力や表現力に課題がみられた。
4技能が試された英語の正答率は「聞く」68・3%、「読む」56・2%、「書く」46・4%-で、聞き取りや読み取りの力はおおむねあるものの、英語で表現する力などが課題に。30・8%とふるわなかった「話す」では、テープから流れる先生と生徒の会話に加わり、質問に即興で応じる問題の正答率が10・5%と特に低かった。
一方、将来の夢について1分間考え、30秒で「話す」問題の正答率は45・8%。しかし無回答の割合は少なく、文科省では「自分の考えを何とか伝えようとする粘り強さもみられる」と分析している。
一言コメント
上位は東日本ばかり!?
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