日本代表、王者チリに0-4完敗… 初スタメンの久保は相手守備を翻弄するも、決定機生かせず
- スポーツ
- 2019年6月19日
ブラジルで開催されているコパ・アメリカの日本代表対チリ代表が6月18日、サンパウロのモルンビー・スタジアムで行なわれ、日本は0対4で完敗を喫した。
日本は、従来の3-4-2-1ではなく、4-2-3-1でのスタート。GKに大迫敬介(広島)、DFは左から杉岡大暉、植田直通、冨安健洋、原輝綺の並び。中盤は、ボランチに中山雄太と柴崎岳を起用。2列目には前田大然を右サイドに配し、中央から左サイドを中島翔哉とA代表初先発となった久保建英が流動的に動き回り、1トップに上田綺世が起用された。
試合は前半、大会2連覇中の王者チリがポゼッションで上回る展開となるが、日本は冨安、植田を中心とした最終ラインが粘り強い対応を見せる。最初の決定機は日本で、12分に植田直通が決定的なヘディングシュートを放つが、これは相手GKアリアスの正面を突いてしまった。
日本はチリにボール支配を許しながらも、中島、久保を経由した攻撃でチャンスを窺う。しかし前半終盤の41分、チリはCKを得ると、ブルガルが打点の高いヘディングシュートで日本のゴールネットを揺らす。チリが均衡を破った。
日本は終盤に上田が右サイドを突き、決定機を迎えるもシュートは枠に飛ばず、決めきれない。前半は日本の1点ビハインドで折り返した。
迎えた後半も徐々にチリがボールを支配し、主導権を握る。すると53分、日本陣内でのパス回しから、右サイドをえぐったイスラがマイナス気味の折り返し。これをバルガスが右足ダイレクトでシュートを放つと、ブロックに入った冨安をかすめて、そのままゴールに吸い込まれた。チリが2対0とリードを広げる。
突き放された日本だが、次第にチリのペースが落ち、チャンスが生まれ出す。57分には、柴崎のクロスに上田がフリーで右足を合わせるが、これは惜しくも枠を外してしまう。さらに65分、左サイドから久保がドリブルで仕掛けると、DFふたりを置き去りにして左足でフィニッシュ。しかし、これもシュートは枠を捉え切れず。
日本は66分、中島に代えて安部裕葵、前田に代えて三好康児を投入。すると、直後の69分、久保のチャンスメイクから安部が左サイドを抜け出し、グラウンダーのクロスを供給。これを中央に走り込んだ上田が懸命にスライディングで足を延ばすが、シュートを打ち切れず、またもチャンスを活かし切れない。
日本が決定機を決め切れずにいると、チリが反撃。82分、日本の最終ラインの裏に抜けたアランギスからのクロスにアレクシス・サンチェスが頭で合わせ3点目をゲット。直後の83分にはサンチェスからのスルーパスに抜け出したバルガスがGK大迫の頭越しにループシュートを決め、この日2点目。チリが4対0と日本を突き放す。
結局、試合は4対0でタイムアップ。日本は、グループリーグ初戦で前回王者を相手に完敗を喫した。日本は、6月21日の第2戦でウルグアイと対戦する。
一言コメント
先行き不安なスタートだ。
コメントする