未来の家、配線不要に? =部屋中どこでも無線充電-東大
- 政治・経済
- 2019年6月18日
東京大は、部屋中どこでもワイヤレス充電できるシステムを開発し、17日に実証用の部屋を公開した。スマートフォンの充電や照明の点灯などが部屋のどこにいても可能で、将来的には「電池が切れないIoT(モノのインターネット)」システムの実現につながるという。
現在のワイヤレス充電は、スマホなどを充電パッドの上に置く方式が主流。部屋中どこでも充電可能にするには、安全性や効率、機器のサイズなどの面から課題が多かった。
東大の川原圭博教授と大学院生の笹谷拓也さんらは、壁や床に送電機構を埋め込み、磁界を発生させて室内空間に電力を送るシステムを開発。約3メートル四方の部屋を研究室内に造り、実用性を検証した。
17日のデモンストレーションでは、約10センチ四方の受電用アンテナを付けたスマホが部屋の中で充電される様子などが公開された。100ワット程度であれば安全上問題はなく、将来的には数キロワットの電力を送ることも可能だという。
笹谷さんは「人が意識することなく、身の回りの機器が勝手に充電されるような世界を目指したい」と話している。
一言コメント
電気代も安くなるとさらにうれしい。
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