イージス・アショア説明会、行政推進員が広報 防衛省依頼 山口・萩市長知らず「遺憾」
- 政治・経済
- 2019年6月18日
陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を陸上自衛隊むつみ演習場(山口県萩市、阿武町)に配備する計画を巡り、演習場に近い萩市内6地区の住民を対象にした説明会を防衛省が市の行政推進員に広報させていたことが判明した。萩市の藤道健二市長は16日、「私は知らなかった。遺憾だ」と批判した。
行政推進員は行政情報を住民に伝え、地区の要望を市に伝える市の非常勤特別職。従来の説明会は市と防衛省の共催だったのに対し、今回は防衛省単独の主催だった。同市の柴田一郎総務部長は、行政推進員に同省主催の説明会の広報をさせないよう、11日に同省中国四国防衛局むつみ現地連絡所の佐々木知昭所長に要請したことを明らかにした。
説明会は10日、むつみ地区で開かれた。連絡所によると27人が出席し、佐々木所長らが配備に向けた演習場での適地調査の結果などについて説明した。
同省が16日に市役所隣の市民館で開いた住民説明会では、非公開だった10日の説明会に参加者から批判の声が上がった。藤道市長は終了後の取材に「会は公開すべきだと思う。個別の利益誘導につながったり、住民を分断したりするという意見も分かる」と話した。一方で「住民説明会では賛成の声を上げにくい」と非公開に一定の理解も示した。
むつみ地区で15日にあった説明会は約90人、16日の説明会には約70人が参加した。
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こっちもモメそうな予感!?
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