“平成最後”『サラリーマン川柳』大賞決定「五時過ぎた カモンベイビー USA(うさ)ばらし」【ベスト10発表】
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- 2019年5月24日
第一生命保険は23日、昨年9月から10月にかけて、全国の幅広い世代を対象に募集した、第32回『第一生命サラリーマン川柳コンクール』の中から選ばれたベスト10を発表した。今年1月にすでに全国優秀100句を発表しており、それらの作品を対象に、昨年を大きく上回る10万7000人の“サラ川ファン”の投票により頂点が決定し、1位は「五時過ぎた カモンベイビー USA(うさ)ばらし」(盆踊り/60代/女性)が輝いた。
大賞作品は、仕事で溜まったストレスを発散したいサラリーマンの気持ちを流行語に乗せてうまく表現した作品。「とにかくうまいし、気持ちがよくわかるから笑(20代)」「仕事が終わってからの開放感が想像できたから(30代)」「流行と日本人の本音が良い!(50代)」など幅広い年代に支持された。
2018年通常国会で「働き方改革関連法案」が成立したことを受け、平成最後となる今回のサラ川では「働き方改革」をテーマとした川柳が多く見られた。「再雇用」など一億総活躍社会に向けた取り組みは、現場で働くサラリーマンにとって悲喜こもごもあるようで、そのほかにも、パソコンやスマホで手軽にモノを人と共有できる「メルカリ」などのシェアリングエコノミーが普及し、初のベスト10入りを果した。
■第32回サラ川優秀ベスト10決定
作品(雅号/年代/性別)票数
1位『五時過ぎた カモンベイビー USAばらし』(盆踊り/60代/女性):3446票
2位『いい数字 出るまで測る 血圧計』(とん吉/80代/男性):3235票
3位『メルカリで 妻が売るのは 俺の物』(島根のぽん太/50代/女性)3032票
4位『ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし』(リトルプー/40代/男性)2956票
5位『「やせなさい」 腹にしみいる 医者の声』(べごちゃん/不明)2468票
6位『やっと縁 切れた上司が 再雇用』(アカエタカ/60代/男性)2195票
7位『手紙書き 漢字忘れて スマホ打ち』(忘却の人/20代/男性)2113票
8位『下腹が 気づかぬ内に ひょっこりはん』(のあ/20代/男性)2077票
9位『U・S・A 流行りにのれない まあいっさ』(しん/20代/男性)2051票
10位『叱っても 褒めても返事は 『ヤバイッス!』(国語辞典/70代/男性)2040票
■年代別でみるサラ川ベスト3
今回の投票結果を年代別に集計すると、若い頃に長時間働いていたであろう40代以上は、「ノー残業」に戸惑う句が上位にランクイン。一方、比較的「ノー残業」が定着した20代と30代は、5時を心待ちにする句がランクインするなど、世代間のコントラストが浮き彫りになった。
また、20代と30代では第2位にランクインしたように、サラ川でも徐々に「イクメン」ワードがベスト100句の常連単語になりつつあるといえる。しかし、男性の家事・育児参加時間は依然として低水準で推移し、2020年の目標「150分/日」にはまだまだ届いていない。少子高齢化が進む日本において「令和」の時代には社会でどれだけ「イクメン」を育てられるか、まさに一億総活躍社会の実現に向けての取り組みがますます注目される。
【20代・30代のベスト3】作品(雅号)
1位『メルカリで 妻が売るのは 俺の物』(島根のぽん太)
2位『イクメンを 育てる前に 子が育つ』(みつ豆)
3位『五時過ぎた カモンベイビー USA(うさ)ばらし』(盆踊り)
【40代・50代のベスト3】作品(雅号)
1位『ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし』(リトルプー)
2位『メルカリで 妻が売るのは 俺の物』(島根のぽん太)
3位『インスタで 妻のランチを 二度見する』(田中十字路)
【60歳以上のベスト3】作品(雅号)
1位『いい数字 出るまで測る 血圧計』(とん吉)
2位『人生の 余暇はいつくる 再雇用』(年金未受給者)
3位『ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし』(リトルプー)
一言コメント
今年も傑作ぞろいだ。
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