新作展の内閣総理大臣賞 福岡市役所で授賞式
- 政治・経済
- 2017年5月16日
「第61回新作博多織展」と「第68回新作博多人形展」の入賞作品が決定し、15日に福岡市役所で授賞式があった。最高賞の内閣総理大臣賞は、博多織は西村織物(筑紫野市)の「佐賀錦2」に、博多人形は国崎正行さん(67)=福岡市東区=の「(能吉野天人)また咲く花の雲」に決まった。入賞作品は17日まで市役所1階で展示される。
福岡の伝統工芸品の普及拡大を目指し、博多織工業組合と博多人形商工業協同組合、福岡市が毎年開催。今年は計185点の応募があり、31点が入賞した。
西村織物の受賞作は、しなやかな曲線の模様と淡いブルーのグラデーションが特徴の反物。古典的な博多織とは趣を変えた高級感や、現代的な色使いが評価された。同社企画室の一ノ宮聖四郎さん(43)は「派手すぎず、実生活で使いやすいデザインに仕上がった」と話した。
国崎さんの作品は、桜の咲く吉野山で天人が舞を踊るという能の一節をイメージしている。天人の服には色とりどりの桜が細かく描かれ、精緻で伝統的な技法が評価された。国崎さんの最高賞受賞は4回目。「来年も受賞を目指したい」と意欲を見せた。
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